カレッジマネジメント198号
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48リクルート カレッジマネジメント198 / May - Jun. 2016これからの社会について、高校生・保護者はどのように捉えているのだろうか。未来社会についての認識を訊ねてみた(図表11)。「とても好ましい」「まあまあ好ましい」の合計で約半数に当たる48.1%の高校生が「好ましい社会だ」と回答していることが分かった。これは、前回調査(2013年)よりも6.2ポイント上昇している。反面、「非常に好ましくない」「あまり好ましくない」の合計で44.3%が「好ましくない社会だ」と回答。こちらは前回調査よりも10.5ポイント減少している。理由については下のコメントを参照頂きたい。景気回復の兆しやグローバル化の推進、中にはオリンピックによる経済効果等から、就職環境が良くなることを期待する声も挙がっている。一方、保護者については、「好ましくない社会だ」が55.3%と過半数に達し、「好ましい社会だ」27.8%を大きく上回る。ダイバーシティの推進等で多様な働き方が広がり、保護者の時代よりも、より選択肢が多い社会に対する期待の声が挙がっている一方で、国の財政、少子化、年金問題、増税、原発やエネルギー問題、国際社会情勢の不安等、様々な不安要素にあふれていることを危惧する声が多く、明るい未来社会のイメージを描ききれないようだ。【高校生】■好ましい●オリンピックで雇用が増えると思うから。●グローバル化が進み、もっともっと多くの人と関わることができるから。●若い人が少なくなるので頼りにされそうだから。■好ましくない●年金制度が充実しないこと、税金が上がること、一度会社を辞めると就職しにくいこと等。●大学へ進学しても就職できるわけではない。学費が高過ぎ。●労働時間が多すぎる。サービス残業なんてしたくない。【保護者】■好ましい●他国と比べて、コンプライアンスの意識が高く、平等な競争ができる。●女性も資格や技術を身につけ、今以上に社会進出していきそうだから。●世界に目を向けられる時代だから。●希望を持ってほしいので、そう思いたい。■好ましくない●経済成長が見込めないうえ終身雇用ではなくなってきているから。●格差が拡がるばかりだから。●非正規雇用の会社が増え生活が不安定となるため。図表11 未来社会についての認識(単一回答)女子(n=914) 男子(n=916) 2013年全体(n=2043) 2015年全体(n=1887) 母親(n=1358) 父親(n=174) 2013年全体(n=1696) 2015年全体(n=1584) とても 好ましい社会だ まあまあ 好ましい社会だ あまり 好ましい社会ではない 非常に 好ましくない社会だ 無回答 好ましい・計 好ましくない・計 2015年 続柄別 2015年 性別 高校生 保護者 4.2 3.6 5.6 2.6 0.6 0.9 0.3 27.6 52.6 3.2 16.3 1.7 28.2 50.6 6.3 13.2 25.5 56.2 5.0 12.5 27.3 51.8 3.5 16.9 46.2 40.3 5.4 5.6 43.0 37.0 6.9 7.5 38.3 48.5 6.3 3.4 43.9 38.2 6.1 7.6 (%) 好ましい・計好ましくない・計48.144.341.954.848.643.948.845.627.855.326.461.129.956.927.955.8コメント肯定的に捉える高校生が約半数と前回調査より上昇保護者は半数以上が 「好ましくない社会」 と捉えている将来社会の展望高校生と保護者で異なるこれからの社会に対する認識
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