カレッジマネジメント198号
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51リクルート カレッジマネジメント198 / May - Jun. 2016ると想像しており、単に語学(英語)が話せるだけでは通用しないと感じているようだ。グローバル人材への意向は保護者よりも高校生が勝るグローバル社会で通用する人材への意向(高校生:なりたい、保護者:なってほしい)についてはどうだろうか。高校生の約半数の49.6%がグローバル人材に「なりたい」と思っている。保護者も40.9%が「なってほしい」と願っている反面、45.5%が「どちらでもよい」と回答している(図表17)。わが子がグローバル社会で通用する人材になれるか、保護者の認識にもない」という意識が強く働いている。こうした世代観を持つ保護者だから、子どもの進路選択において多様化する「入試制度」を不安視し、最も重要視している。と同時に、保護者が重要だと考える情報の上位5位「入試制度の仕組み」「進学費用」「将来の職業との関連」「学部・学科の内容」「就職の状況(実績)」の情報が不足していると捉えている。いずれも保護者の時代とは随分変わってきており、保護者の葛藤が窺える。このような観点を踏まえながら、保護者への情報提供のあり方について今一度、見直してみることが大切かもしれない。差が表れている。●今回の調査を通じて見えてきたのは、子どもの進路選択に意欲的に関わろうとする保護者の姿だ。冒頭にも記したが、高校生の保護者達は、激化する受験戦争の中で育ち、社会に出てほどなくしてバブル経済の崩壊を経験している。その後、30代でITバブルが訪れるものの長くは続かず、世界の産業構造は大きく変化する社会に直面。そして、40代に入るとリーマンショックにより、さらに不況の時代を経験する。まさに、激動の時代を生き、景気の浮き沈みを経験したからこそ、「自分の子どもには失敗をさせたく図表17 グローバル社会で通用する人材になりたいか無回答 5.8 なりたいと 思わない 8.7 あまりなりたいと 思わない どちらでもよい 28.5 できればなりたい 27.3 ぜひなりたい 22.3 無回答 8.1 なってほしいと思わない あまりなってほしいと 思わない どちらでもよい 45.5 できれば なってほしい 30.6 ぜひなって ほしい 10.4 7.4 2.1 3.3 なりたい・計 49.6 なってほしい・計 40.9 なりたくない・計 16.1 なってほしくない・計 5.4 (%) (%) 高校生 保護者 グローバル人材になりたいか グローバル人材になってほしいか 【高校生】■なりたい●将来は、英語がしゃべれてグローバル社会で通用しないと安定した仕事には就けないと思うから。●色々な人の考え方や価値観を理解して、それを自分の仕事に活かしたいから。■なりたくない●海外は怖いから。日本にいたいため。●グローバル社会の意味がよく分からないから。●自分の将来の夢に関連がないから。●日本に貢献したいから。【保護者】■なってほしい●グローバル化進展は不可避であり、第一線で活躍するうえで、グローバル社会に通用する人材であることは、必須。●経験が増え、人としての厚みが増す。知識が豊富になる。他人種、他職種との連携により若い頃の可能性にチャレンジしてもらいたい。■なってほしくない●治安に不安がある。子どものやりたい分野は日本でも、必要としてもらえる所はたくさんあるから。●本人に興味があれば背中を押すが今のところあまり興味がなさそうなので。●主人の会社を手伝ってほしいから。コメント
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