カレッジマネジメント199号
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70リクルート カレッジマネジメント199 / Jul. - Aug. 2016編集のおと▶毎年6月に体調を崩すことが多いのですが、今年は遺伝のなせる業か、息子も見事にバイオリズムを引き継ぎ、原因不明の高熱で10日間入院となりました(母親も当然付き添い入院)。春から夏へ、本来豊かになりゆく季節の変わり目が、我が家には鬼門のようです。退院すると世間は既に梅雨入り。浦島太郎状態で責了間際の原稿類と再会を果たし、編集作業に勤しむも、同時進行中の7月号と9月号を何度も間違える体たらく。周囲のナイスフォローのおかげでこの号が無事に発行でき、心底ほっとしております。(鹿島)▶フランスの国民的歌手シャルル・アズナブールさんが来日している。御年92歳。ヨーロッパから遥かアジアまでやって来て大会場で歌う。十分な資産もお持ちだろうからお金のためではなく、世界最高峰の存在と誰もが認めているのだから名誉のためでもない。ただ歌いたい、表現したいということなのだろう。画家ならアトリエで描くこともできるが、歌い手はそこに行かなければならない。パフォーマーの宿命だ。定年も引退もなく、命がけの仕事ができる。頭が下がり、そして羨ましい。オーディエンスとともにいい時間を。(佐々木)▶毎日子どもの宿題を見ている。最初は楽しくやっていたが、段々と宿題から脱線する行動が多くなり、その姿に母(私)は注意するも、最終的には大ゲンカになる。本人に脱線する理由を聞いてみると「きちんと書けないと先生から『はなまる』がもらえない。『注意=怒られた』から脱線する」ということだった。私自身も「注意」したつもりが子どもには怒っていた姿に見えてしまったことに気づかされた。「はまなる」が欲しいから一生懸命宿題をやる、その姿をしばらくは静かに見守っていきたい。(鈴木)▶1歳半を過ぎた娘との言葉のキャッチボールが日に日に楽しくなってきています。「あっ!」と何かを発見し指をさしたあとに続く「あじゃあぃ!」という宇宙語。視線の先に紫陽花を見つけ、なるほどこれかと納得。「っきぃ!」と言う娘に「そうね、大きいね」と相槌を打ち、傍からみたら会話に見えない会話をしながら帰宅するのが仕事終わりの楽しみです。相手をしっかり観察し訴えたいことを汲み取るという、小さいけれど当たり前のことを見つめ直すいい機会になっています。(松本)▶今年はオリンピックイヤーである。ブラジルのリオで開催される大会には、多くの大学生も出場する。高い目標に向かって、戦略を立て、鍛え上げ、全力でチャレンジする。勝者になれるのは、ごく一部。ほとんどが敗者として大会を終える。しかし、若者たちにとって、世界中から集まった猛者たちと対峙する大会は、またとない経験になるはずだ。そうした頑張りを見ていると、何歳になっても、胸が熱くなる。リオは日本のちょうど裏側、競技は日本時間の深夜になる。今年の夏は、寝不足になりそうである。(小林)発行人/山口文洋 編集人/小林 浩 発行所/株式会社リクルートホールディングス編集制作/鹿島 梓・佐々木 泉美・鈴木規子・松本 恵本社/〒104-0031 東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワーリクルート進学ホットライン 0120-161-656(フリーダイヤル)受付時間/月〜金曜日(祝日・年末年始を除く)10:00〜17:00(13:00〜14:00除く)DTP・印刷/図書印刷株式会社本誌の記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。◆バックナンバー・WEB限定 月次特集はこちらから◆『カレッジマネジメント』で検索http://souken.shingakunet.com/college_m/
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