カレッジマネジメント199号
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率先と感謝  シャトルと呼ばれる羽根が、変幻自在な動きで宙を舞う。そして狙いすましたようにコートに突き刺さる。長きにわたり、東北学生バドミントン界を牽引してきているのが、東日本国際大学・バドミントン部だ。平成27年度東北学生バドミントン秋季リーグ戦・団体戦1部において2年連続春・秋三大会の男女アベック優勝を果たす。過去にも全日本学生選手権(インカレ)や東北学生リーグにおいて、男女ともに数々の栄冠を勝ち取ってきた強豪である。現在、男子24名・女子11名の精鋭を率いるのが男子主将の駒井涼也さんと女子主将の千葉悠梨香さんだ。二人とも小学生の時代から地元・青森県のスポーツクラブでバドミントンを始め、高校以外は、全て同じチームで苦楽を共にしてきた幼なじみだという。「練習でも、大会でも自ら率先して動くことを心がけています」という駒井さんは、自分の努力する姿を見せることでリードしていきたいという。千葉さんは「元気のない雰囲気の時は自ら声を出していく等、主将となってから自分の行動を変えていきました」と語る。二人の主将に共通することは、率先垂範。自らの行動で示そうとしていく姿勢だ。そしてもう一人、この部を代表して活躍する人がいる。東北学生バドミントン連盟・委員長の川越愛奈さん(写真中央)だ。全日本学生バドミントン連盟副会長・東北学生バドミントン連盟会長を務める北見正伸部長先生と監督の千葉陽子先生の後押しもあって、東北6県の統括役やリーグ戦運営の事務局として、大学の枠を超えた活動を任されている。「連盟の委員長という経験をさせて頂き、今まで自分しか見えなかった領域から、各大学や周囲の状況を見ながら動ける視野も広がり、大会を開いて頂けることに対する感謝の気持ちが強まりました」と川越さんは自身の変化を実感している。それぞれ違う立場ではあるが、リーダーという経験を通して着実に成長しているのだ。「率先と感謝」。この想いがある限り、彼らは連覇という目標に向かって、さらに一致団結していくことだろう。 (写真・文/西山俊哉)駒井涼也 さん (健康福祉学部社会福祉学科4年) 千葉 悠梨香 さん (経済経営学部経済経営学科4年) 学生のリーダー 東日本国際大学 バドミントン部 当代 当代 Vol.61

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