カレッジマネジメント200号
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笑顔のストーリーテラー キャンパスに、真っ赤なハイビスカスが咲きそろった。群馬県立女子大学「ALOHA DANCE CIRCLE」のメンバー達だ。毎年8月に実施されるカレッジフラ・コンペティションにおいて、2013年団体・ソロの両部門で優勝、2014年団体優勝・ソロ3位、2015年団体・ソロとも準優勝という輝かしい実績を誇る。地域での活動も評価され、玉村町文化功労章も受章している。8代目の部長として38名の部員を率いるのが、部長の大島彩弓さん。「フラには、一つひとつの踊りに意味があり、きれいな衣装を着て踊るだけのものではありません。精神的にも、女性としての美しさを磨いていくことが大切です。ダンサーはストーリーテラーであると言われています」。演技の指導をして下さるインストラクターの先生のスタジオに通い、練習に励んでいる。大会での演目も決まった。ハワイ・オアフ島のマノア地区に降る雨「トゥアヒネ」をテーマにしたもの。フラは神にまつわるストーリーが多いが、これもその一つだ。「『ソロの演目は、オアフ島にあるハナウマ湾をテーマにした曲だ』と先生から知らされて、びっくりした話があります。ハワイでこの曲の作詞をされた方のひ孫の方が、私達の先生をご指導された方でした。さらに、そのひ孫の方が来日された際に実際に歌われた声をレコーディングしたもので、私達が踊ることになったのです。受け継がれてきたものに対する感謝、そして、この出会いに感動しました!」。まさに魂の伝承と言える偶然。いや、彼女がこの歌で踊ることは必然だったのかもしれない。「フラに出会って、私の人生は変わりました」と語る大島さん。全てをポジティブに考えるようになり、内面からの笑顔で生きるようになったという。「今は、勝ち負けだけでなく、仲間と一緒にいいものを創りたいという気持ちが大きいですね。様々な出会いがつながって、私達のフラが完成する。そんな想いを大切にして踊りたいです」。心にも太陽の光を注ぎ込まれた「笑顔のストーリーテラー」達が、フラを通して、大輪の花を咲かせてくれるだろう。 (写真・文/西山俊哉)大島 彩弓 さん(国際コミュニケーション学部3年)学生のリーダー群馬県立女子大学 ALOHA DANCE CIRCLE当代当代Vol.62
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