カレッジマネジメント201号
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13リクルート カレッジマネジメント201 / Nov. - Dec. 2016以上で見てきたように、志望校の関心や決定に大きな影響を及ぼすオープンキャンパスは、高校生にとってどのような位置づけなのだろうか。オープンキャンパスの参加率(図表7)は94.9%で、2回連続で増加した(93.1%→94.4%→94.9%)。また、早期の参加率も増加の一途で、高校1年時(33.0%→35.4%→44.0%)、高校2年時(61.5%→63.8%→68.1%)と増加。反対に高校3年時の割合は、2回連続で減少している。男女別に見ると、全ての学年で女子が男子を上回っており、女子のほうがオープンキャンパス参加に積極的である。なかでも高校2年時の参加率は、男女で14.5ポイントの開きがある。入試方法もオープンキャンパス参加の時期に大きな影響を持つ。一般・センター利用入試受験者の早期の参加率が、高校1年時(48.4%)、高校2年時(69.2%)と高く、高校3年時の参加率は65.6%と低い。オープンキャンパスは重要な情報源なので、受験勉強が本格化する前に早期で参加しておきたいと考えるか、もしくは高校の指導の影響も考えられる。一般・センター利用入試受験者のイベントにおけるアプローチは早期が有効とコンテンツの差別化が求められる。また、図表にはないが、同伴者に関しては、「友達」が2回連続減少しているのに対し(2011年69.6%→2013年61.7%→2016年58.4%)、保護者は2回連続上昇(43.4%→43.7%→45.8%)。特に女子は半数以上(53.2%)が保護者と参加しているため、保護者向けのコンテンツも別途検討すいえそうだ。反対にAO・推薦入試受験者は早期の参加率が低く、高校3年時に9割以上が集中する。図表にはないが、平均参加校数は3.7校と約4校。出願平均校数が約3校なので、オープンキャンパスの参加校に入らないと出願校には選ばれないということになる。参加が当たり前の時代だからこそ、より一層の(%)020406080100進学者全体(2016年)進学者全体(2013年)進学者全体(2011年)大学短大専門学校早期化オープンキャンパス・学校見学会高校1年時、2年時の早期参加が進む特集 進学センサス2016図表7 学校主催イベント参加経験(進学者全体/複数回答)100.0 「進学者全体(2016年)」より5ポイント以上高い  100.0 「進学者全体(2016年)」より5ポイント以上低い※大都市圏:1都3県(南関東)、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県 ※2011年は東北を含まない数字調査数高校1年生高校2年生高校3年生高校3年間TOTAL進学者全体(2016年)384444.068.178.194.9進学者全体(2013年)425035.463.880.194.4進学者全体(2011年)968133.061.581.293.1最終進路別大学305146.569.274.394.2短大20339.962.691.698.0専門学校59032.764.492.997.1高校所在エリア別北海道14630.859.676.093.2東北27644.664.578.695.7北関東・甲信越36650.370.879.296.7南関東110652.875.681.695.7東海46534.263.279.894.4北陸8429.867.977.494.0関西73743.768.078.895.8中国・四国28444.460.275.091.9九州・沖縄36532.361.966.091.8大都市圏195447.071.880.795.6大都市圏以外187540.964.475.594.1男女別男子143037.659.069.390.2女子239847.873.583.497.6入試方法別一般、センター・計185148.469.265.692.7AO、推薦入試・計180039.567.790.997.6文理別文系210542.968.679.895.1理系143248.069.573.094.3

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