カレッジマネジメント201号
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24リクルート カレッジマネジメント201 / Nov. - Dec. 2016最後に、「男子・女子」「大都市圏・大都市圏以外」「文系・理系」における志向の違いについてまとめる(図表18〜20)。まず「男子・女子」だが、学校選択重視項目において、男子は「就職に有利」を重視するのに対し、女子は「校風や雰囲気」を重視。では、何をもって就職に有利と感じるのかでは、男子は「大手・有名企業への就職実績」を重視し、女子は「サポート体制」を重視する。重視項目やオープンキャンパスへの期待等、女子は全体的に様々な情報収集に積極的で、進路選択行動も早い。次に「大都市圏・大都市圏以外」だが、学校選択重視項目において、大都市圏は「自宅から通える」「校風や雰囲気」「キャンパスがきれい」を重視。対して大都市圏以外では、「就職に有利」「資格取得に有利」と、卒業後の進路に注目する傾向がある。最後に「文系・理系」では、学校選択重視項目において、文系が「校風や雰囲気」を重視するのに対し、理系は「学習設備や環境」「専門分野」を重視。学びたい分野の勉強に集中できる環境かどうかを見ている。また、理系は授業料の安さを重視するのに対し、文系は理系ほど重視していない。一般的に、私立大学の学費は文系より理系のほうが高く、国立大学にはない施設設備費等も上乗せされるため、授業料や学費の安さを重視するのは必然だろう。見てきたように、一言で「高校生」といっても、性別や高校所在地、文系理系で大きく進路選択行動や志向は異なる。しかし共通して彼らが知りたいのは、その学校の教育内容の特色―そこでしか学べないことは何か、ということだ。これからの進路選択では、高等教育機関の個性を明確に打ち出し、多様化している高校生ニーズに応えることが重要になるだろう。自校の教育力と個性を高め、高校生のみでなくステークホルダーに対しても分かりやすく伝えることが求められている。文系理系図表18 <まとめ>高校生の進路選択行動傾向(男子・女子)図表19 <まとめ>高校生の進路選択行動傾向(大都市圏・大都市圏以外)就職に有利男子女子地元志向就職 企業名・実績校風や雰囲気地元志向就職 サポート体制低高地元志向地元志向高低自宅から通える校風や雰囲気キャンパスがきれい就職に有利資格試験学費が高くない就職 企業名・実績就職 資格試験大都市圏大都市圏以外図表20 <まとめ>高校生の進路選択行動傾向(文系・理系)就職 サポート体制 色々な体験就職 資格試験 実践的技術校風や雰囲気自宅から通える学習設備や環境専門分野学費が高くない男女・エリア・文理系別の進路行動プロセスの違い
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