カレッジマネジメント201号
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25リクルート カレッジマネジメント201 / Nov. - Dec. 2016大学進学者に留学意向を尋ねると、「留学意向なし」(35.9%)が「留学意向あり」(33.9%)を上回った(図表21)。前回調査と比較すると、「留学意向あり」は0.5ポイント増加している。男女別では、男子(28.8%)より女子(37.3%)のほうが、文理別では理系(27.8%)より文系(38.5%)のほうが留学に意欲的である。男女×文理別では、「文系女子」(42.0%)「文系男子」(31.8%)「理系女子」(28.6%)「理系男子」(26.6%)の順に多い。図表にはないが、経年でみると男子の意向者が2回連続増加(2011年25.3%→2013年25.8%→2016年28.8%)。特に理系男子は6.3ポイントも増加している(2011年20.3%→2013年22.6%→2016年26.6%)。一方、女子は前回調査より減少している(2013年39.7%→2016年37.3%)。「就職」を意識し男子意向者は増加女子は「治安への不安」により減少留学したい理由は、「英語(外国語)で会話ができるようになりたい」(74.5%)がトップ(図表22)。次いで、「自分の視野や考え方を広げたい」(69.4%)「外国の価値観・文化等を理解できる」(59.7%)となっている。男女別では、女子は「外国の価値観・文化等を理解できる」「色々な国の人と交流できる」「外国人の友達ができる」等が高く、異文化コミュニケーションに対して積極的だ。経年で増加したのは「就職の時に役に立つ」(2013年35.7%→2016年36.5%)のみ。特に理系男子でこの項目が上昇している(2011年26.2%→2013年30.0%→2016年35.8%)ことから、前述した男子の留学意向者の増加は、留学が「就職に役立つ」と考えている層が増加したためと考えられる。一方、留学したいと思わない理由の1位は「費用が高いから」(43.9%)(図表23)。次いで「英語(外国語)が苦手だから」(40.5%)「海外の治安に不安があるから」(34.3%)となっており、「費用」「外国語」「治安」が留学の3大ハードルになっているといえる。男女別で大学進学者の留学意向特集 進学センサス2016大学進学者の3人に1人は「留学意向あり」図表21 留学意向(大学進学者/単一回答) 理系・女子 理系・男子 文系・女子 文系・男子 理系 文系 女子 男子 大都市圏以外 大都市圏大学進学者全体(2011年)大学進学者全体(2013年)大学進学者全体(2016年)3051325675021645139412661772169512206011087610604調査数留学したいできれば留学したいどちらでもよいあまり留学したいと思わない留学したいと思わない無回答留学意向あり留学意向なし(%)文理×男女別高校所在エリア別男女別文理別16.717.017.415.613.518.821.110.717.018.913.826.613.017.414.912.819.114.718.514.612.521.414.215.319.114.324.513.318.916.612.423.512.915.716.4 14.021.914.515.515.623.911.39.818.917.913.226.214.115.220.014.327.212.018.112.812.118.414.616.118.614.120.614.817.317.413.826.79.416.418.012.925.610.017.216.513.222.613.8※2011年は東北を含まない数字 ※大都市圏:1都3県(南関東)、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県留学意向あり留学意向なし33.935.933.438.632.840.433.235.934.535.928.838.837.333.938.531.927.840.431.834.842.030.526.641.528.639.4

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