カレッジマネジメント203号
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48リクルート カレッジマネジメント203 / Mar. - Apr. 2017けたいという進学者の希望に対し、専門学校の支援制度が機能しているといえるだろう。学科・コースの3割で企業インターンシップを実施進学者の期待の1点めに挙げた、「将来の職業に直結する技術」を身につける機会の1つとして実施されているのが、企業でのインターンシップである。学科・コースごとにインターンシップ先の有無を尋ねたところ(図表4)、30%が「ある」と回答し、「ない」(26%)を上回った。学科・コース系統別に見ると、農業分野、商業実務分野、服飾・家政分野は「ある」が5割前後に達しており、高い。また、インターンシップを実施している学科・コースに学生の参加割合を尋ねたところ、参加割合は平均7.3割であったが、全員参加している学科・コースも52%に上った。インターンシップの形式に関しては(図表5)、全体では「研修など現場体験型」が79%と突出して高く、「現場見学型」「実際に働く実務参加型」が3割前後で続く。医療分野や教育・社会福祉分野では「現場見学型」が5割となっており、分野により形式は異なっていることが分かる。社会人入学者が多いのは「医療分野」「教育・社会福祉分野」今後さらに専門学校に期待される重要な役割の1つが、「社会人の学び直し」機会の提供である。文部科学省によると、2015年3月時点で高等教育機関で学び直しを行っている社会人11万1324人のうち、専修学校が6万2386人と半数以上を占めている(2016年3月「社会人の学び直しに関する現状等について」より。附帯事業を含む)。学科・コースごとに社会人入学者の有無を尋ねたところ(図表6)、45%図表5 インターンシップ形式(学科・コース:インターンシップ先企業がある学科・コース/複数回答)図表4 インターンシップ先企業の有無(学科・コース:全体/実数回答)図表6 2016年度社会人入学者の有無(学科・コース:全体/実数回答)※社会人入学者数を実数で尋ね、「1」以上の回答を「社会人入学者がいる」、「0」を「社会人入学者はいない」として分類した。インターンシップ先企業がないインターンシップ先企業がある無回答文化・教養分野服飾・家政分野商業実務分野教育・社会福祉分野衛生分野医療分野農業分野工業分野(n=1762)(n=320)(n=81)(n=501)(n=273)(n=189)(n=164)(n=73)(n=156)学科・コース 8分野系統別全体(%)29.926.549.421.630.422.250.650.729.516.753.816.432.98.540.940.237.619.450.240.937.57.443.221.352.226.144.0調査数無回答社会人入学者はいない社会人入学者がいる文化・教養分野服飾・家政分野商業実務分野教育・社会福祉分野衛生分野医療分野農業分野工業分野(n=1762)(n=320)(n=81)(n=501)(n=273)(n=189)(n=164)(n=73)(n=156)学科・コース 8分野系統別全体(%)45,424.335.863.647.668.320.727.838.519.242.332.938.437.841.514.816.916.535.913.622.834.629.626.649.121.133.5調査数020406080100(%)無償・計実際に働く実務参加型無回答無償・計調査数現場見学型研修など現場体験型商品開発など課題に取り組む課題解決型全体(n=526)31.778.52.527.23.485.0学科・コース8分野系統別工業分野(n=85)38.889.41.212.92.490.6農業分野(n=40)30.087.510.040.00.087.5医療分野(n=108)53.770.43.716.71.992.6衛生分野(n=83)14.584.31.228.92.488.0教育・社会福祉分野(n=42)50.081.00.019.07.185.7商業実務分野(n=83)19.366.31.247.04.866.3服飾・家政分野(n=37)16.286.50.018.90.089.2文化・教養分野(n=46)17.473.92.239.110.980.4 ※   :10ポイント以上高い ※   :5ポイント以上高い ※   :5ポイント以上低い100.0

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