カレッジマネジメント203号

49/72

49リクルート カレッジマネジメント203 / Mar. - Apr. 2017が「いる」と回答し、「いない」（21%）の2倍以上となった。学科・コース系統別に見ると、医療分野、教育・社会福祉分野は「いる」が6割を超えており高いが、工業分野、商業実務分野は全体を20ポイント以上下回っている。資格取得が仕事に直結する分野については社会人の比率が高い。また、社会人向け支援施策に関しては（図表7）、「社会人入試制度」を設けている学科・コースが最も多かった（37%）。単位制や通信制を導入している学科・コースもあり、働きながら勉強したいというニーズにも対応しているといえる。全体の13%の学校が留学生を送り出し、19％の学校が留学生を受け入れグローバル化の波に伴い、増加しているのが外国人留学生数である。2015年5月現在、専門学校の留学生受け入れ数は3万8654人（独立⾏政法人日本学生支援機構調べ）。2010年5月の2万7872人から約4割も増加している。学校ごとの留学生の送り出し、受け入れ状況を聞いた。送り出しについては、13%が「あり」と回答し、「なし」（68%）を大きく下回った（図表8）。受け入れに関しても、19%が「あり」と回答し、「なし」は63％にのぼる（図表9）。学科・コースごとに見ると、送り出し、受け入れ共に、工業分野、商業実務分野、文化・教養分野は「あり」が全体より高く、医療分野、教育・社会福祉分野は低い傾向がある。受け入れ国の平均数は4.3カ国で、グローバル化に対応した教育システムについては、「特に設置・整備していない」が6割超と、設置している学校を上回る結果となった（図表10）。国別に見るとトップは中国で51%、次いでベトナム、韓国、台湾、ネパールがそれぞれ2割を超え、アジア中心に留学生を受け入れていることが分かる。※「全体」降順ソート ※　　　：10ポイント以上高い ※　　　：5ポイント以上高い ※　　　：5ポイント以上低い100.0010203040（％）調査数社会人入試制度単位制の実施社会人の独立・転職支援制度通信制の導入社会人クラスの設置無回答全体（n=1762）36.811.75.13.61.156.0学科・コース８分野系統別工業分野（n=320）17.20.90.6-1.681.6農業分野（n=81）33.36.22.5--64.2医療分野（n=501）56.124.65.61.40.637.5衛生分野（n=273）29.39.511.717.91.848.4教育・社会福祉分野（n=189）54.510.65.31.60.541.3商業実務分野（n=164）26.86.74.9-1.268.3服飾・家政分野（n=73）17.8-1.4-2.779.5文化・教養分野（n=156）29.512.23.82.61.364.7図表9　2016年度留学生受け入れの有無（学校：全体／実数回答）図表7　社会人向け支援施策（学科・コース：全体／複数回答）無回答留学者（送り出し）なし留学者（送り出し）あり・計文化・教養分野服飾・家政分野商業実務分野教育・社会福祉分野衛生分野医療分野農業分野工業分野（n=631）（n=91）（n=35）（n=247）（n=124）（n=100）（n=71）（n=27）（n=65）学科・コース　8分野系統別全体（％）13.335.220.07.78.17.036.629.632.347.720.059.311.146.516.981.012.077.414.579.313.068.611.449.515.467.818.9調査数無回答留学者（受け入れ）なし調査数留学者（受け入れ）あり・計文化・教養分野服飾・家政分野商業実務分野教育・社会福祉分野衛生分野医療分野農業分野工業分野（n=631）（n=91）（n=35）（n=247）（n=124）（n=100）（n=71）（n=27）（n=65）学科・コース　8分野系統別全体（％）19.041.825.79.720.218.052.140.743.140.016.955.63.735.212.773.09.069.410.574.515.862.911.442.915.462.818.2図表8　2016年度留学生送り出しの有無（学校：全体／実数回答）