カレッジマネジメント203号
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59リクルート カレッジマネジメント203 / Mar. - Apr. 2017が分かっていないと全く音楽を作れないことです。『節』というのはアンサンブルですね。節度をわきまえずに自分のことばかり主張するのは絶対ダメだと。だからアンサンブルをしっかりと学んだ学生は、社会に出ても非常に協調性がある。それから、『技』を磨かないとみんなについていけないから、相当自分を追い込んで練習しないとダメだと。だからそういう意味で、克己心も相当強くなる。キャリアの観点で礼・節・技を見直していくと、音楽を究める者は、どの社会に行っても十分に通用するということに、見事につながる。これが、キャリアと本学の基本的な考え方の総括だと思います」(簗瀬学長)。就業力、産業界ニーズの両事業から他大学の知見を得る2009年度文部科学省「大学教育・学生支援推進事業(テーマ B:学生支援推進プログラム)」に「音楽大学の特性を生かしたキャリア支援体制の強化と充実」が採択されたことをきっかけに絡んで他にどんな仕事があるのか等、少し広く社会を知る。3年生になるとインターンシップも取り入れた授業。そういった段階的なキャリア教育カリキュラムになっている。2012年度には「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に、関東山梨地域大学グループとして採択され、多彩な強みを持つ14大学が大学の枠を超え、産業界のニーズを大学教育に取り入れることに挑んだ。武濤教授は「連携大学は、就業力育成事業に採択された大学でしたので、お互いの取り組みを知ることは大変勉強になりました」と振り返る。実はこの「産業界ニーズ〜」では、昭和音楽大学と、昭和音楽大学短期大学部が、14大学のうちの2大学という形で参加した。短期大学部(音楽科長)の酒巻和子教授は、「短大と大学で違う点もありましたし、連携大学は、国立・私立が混ざり、理系もあれば福祉系もありと様々でしたが、どんな職業に就いても社会で活躍するために何が必要かをグループ全体の共通課に、「教職協働でキャリア支援を実施する体制を構築し、それまでに行っていた進路支援等の内容を質・量ともに拡充した」という(香月キャリア支援室長代理)。取り組み内容は、音楽大学の学生が広く社会で活躍するために、「特性の伸長」「弱点の補完」「情報サービスの強化」「進路支援環境の充実」の4点を掲げて実施した。次に、2010年度「大学生の就業力育成支援事業」に「キャリアマネジメント力を備えた音楽人育成」が採択された。2011年1月にキャリアセンター(当初の名称はキャリア支援センター)を設置し、専門教育と連動した体系的なキャリア教育を行っていった。この事業で始まったキャリア関連科目「音楽人基礎①②」について武濤京子教授(音楽学部音楽芸術運営学科)は、「1年生、2年生…と、それぞれの段階で身につけてほしいことがあります」と言う。1年生ではまず、自分自身を振り返り、その価値を知るといった基本的なところ。2年生では、音楽年度キャリア科目学部1年短大1年学部2年短大2年学部3、4年2010年度キャリア科目開講に向けて準備2011年度音楽人基礎①開講(全学必修科目)2012年度音楽人基礎②開講(学部:全学必修科目)(短大:選択科目)2013年度音楽人研究開講(学部・短大:選択科目)フィールド・インターンシップ①開講(選択科目)2014年度フィールド・インターンシップ②開講(選択科目)2015年度2016年度「大学における学び」のためにスタートアップを行い、主体的な学びにつなげる2017年度基礎ゼミ開講(全学必修)キャリアデザイン設置(選択科目、2018年度開講)フィールド・インターンシップ①②(選択科目)大学の学びに適応し大学生活の目標を持つ将来の職業を意識し自身のキャリアを考える就業体験を行い、仕事に対し理解を深め、実践的な力をつけるキャリアセンター(開設時キャリア支援センター)2011年1月 開設・ポートフォリオシステム運用開始・キャリアカウンセラーの就任・社会における音楽大学卒業生の「ニーズ調査」実施・産業界の人材ニーズ調査実施・卒業生の就業状況調査実施全員面談開始(学部3年・短大1年)進路意識調査⇨各年度に全学年で実施。実技担当やクラス担任と共有進路決定状況調査⇨卒業年次の学生に卒業後の進路を調査し教職員で情報共有資格取得対策・音楽活動支援・就職支援対策等の講座や進学説明会・企業説明会等を開催学生のキャリア支援に対し全学で取り組む仕組みを構築昭和音楽大学のキャリア支援
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