カレッジマネジメント204号
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46リクルート カレッジマネジメント204 / May - Jun. 2017本学の前身である大東文化協会は、明治時代の西洋偏重を是正し、漢学を中心に東洋文化の振興を図るため、1923年に帝国議会の決議で創設されました。建学の精神は、「漢学(特に儒教)を中心として東洋の文化を教授・研究することを通じて、その振興を図ると共に、儒教に基づく道義の確立を期し、更に東洋の文化を基盤として西洋の文化を摂取吸収し、東西文化を融合して新しい文化の創造を目ざす」としています。1949年に新制大学として、文政学部(日本文学専攻・中国文学専攻・政治経済学専攻)の1学部3専攻でスタートしてからこれまで、文学部、経済学部、外国語学部、法学部、国際関係学部、経営学部、環境創造学部、スポーツ・健康科学部を設置し、現在8学部を擁する総合大学として発展してきました。建学の精神を直接反映した教育としては、初年次教育の全学共通科目に、自校史を教える授業を設けているほか、「論語」という授業を開講し、礼儀やマナーを重視する儒教の精神を教えています。また、文学部の日本文学科、中国文学科では、日本と中国の古典を教育・研究しており、書道学科では、中国や日本の古い書を学び今の書に生かしています。さらに国際関係学部でも、東アジアから中東までのアジア地域を教育・研究の領域としています。キャンパスは埼玉県東松山市と都内板橋区高島平の2カ所にあり、合計約1万2000人の学生が学んでいます。東松山キャンパスは全学部の初年次生、2年次生の教育を担っています。その後、国際関係学部とスポーツ・健康科学部は引き続きここで学び、4年間一貫教育を行っています。その他の学部は3年生になると板橋キャンパスに移りますが、2つのキャンパスで過ごすことのメリット、すなわち学部・学科を超えて1カ所で学び、大学生としての基礎を身につけるための東松山キャンパス、社会人になるための2年間を過ごす板橋キャンパスというメリットを意識して4年間の教育体系を構築しています。学長予算プロジェクトで教育改革を推進昨年度、学長予算の全学プロジェクト事業として、学生と教員、それぞれに対してアクティブ・ラーニングをかどわき・ひろふみ氏1950年生まれ1978年慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程中国文学専攻修了(文学修士)1983年大東文化大学文学部中国文学科専任講師1991年大東文化大学文学部中国文学科助教授2000年大東文化大学文学部中国文学科教授1995年北京大学中国語言文学系客員研究員2002年東北大学博士(文学)学位取得2004年大東文化大学文学部中国学科主任・大学評議会委員2009年大東文化大学文学部長・大東文化学園評議員・理事2012年大東文化大学大学院文学研究科委員長2017年大東文化大学学長「大東再生」をテーマに教育重視の改革を推進大東文化大学 学長門脇 廣文

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