カレッジマネジメント205号
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14リクルート カレッジマネジメント205 / Jul. - Aug. 2017ローバルや情報関連のコミュニケ-ション学科の増加が影響しているとみられる。一方、メディア学とマスコミ学、図書館情報学は撤退期に入った。人間・心理・教育・福祉系統(図表2-9)群を抜いて大きなマーケットなのが教育学。資格志向で2012年にかけて再成長予兆期に入り、2016年には成長期に乗っている。心理学も1992年以降ほぼ成長期が続いているといえよう。1992年以降ずっと成長期が続いていた保育・児童学が、2016年にかけて撤退期になってしまった。経済系の復活と相まって、資格志向がやや薄れてきた兆候とも取れる。また、撤退期が続くのが福祉学と人間科学。哲学・宗教学も志願者を減らし続け撤退期に入っている。地球・環境・エネルギー系統 (図表2-10) マーケット規模があまり大きくない中で、好調だったのは原子力工学のみ。わずかに志願者を増やし2016年に向けて再成長予兆期になった。一方、ずっと成長期が続いていた環境科学が初めて撤退期に入った。地球・宇宙学も成長路線だったのがこのたび撤退期へ。エネルギー・資源工学もピーク時より志願者数を半減させ撤退期に入っている。国際・語学系統(図表2-11) グローバル化の波を受け、この分野は概ね好調である。ただし、国際文化学だけは2016年は撤退期になった。最も成長著しいのが語学(外国語)。2004年から成長し続け、2008年には再成長予兆期、2016年に向け大幅に志願者数を増やし成長期に入っている。次いで国際関係学は、一時撤退期に入ったものの、このたび大きく成長期に乗っている。語学(日本語)は小さな規模ながら、志願者数を増やし、今回成長期に転じた。スポーツ・健康・医療系統 (図表2-12、2-12a) 医療系は好調の波に乗り、縮小していた学科も復活している。まず医学、薬学、看護学だが、医学の志願者数が急激に伸びている。薬学は2006年に6年制となったことで衰退期が続いていたが、このたび再成長予兆期に転じた。看護学は、志願者数増加の勢いこそやや鈍化したものの、相変わらず好調な動向を示している。次に、リハビリテーション学は成長の一途をたどってきたが、2016年にはさらに爆発的に伸びた。スポーツ学も成長期が続いており、2016年には志願倍率が5倍に達している。健康科学も、1992年から成長し続けていて、志願者は増加の一途。2012年からは再成長予兆期に入り、志願倍率も5倍を超えている。さらに近年、歯科医師及び歯科医院数の飽和により志願者数を減らしていた歯学(専門課程)も、今回の分析においては再成長予兆期に入ったことが分かった。一方で、縮小した学科もある。順調に大きなマーケットを形成してきた医療技術学が、2016年にかけて大きく撤退期に入った。保健衛生学も2008年以降を境に縮小ムードだ。工学・建築・技術系統 (図表2-13、2-13a、2-13b) 第4次産業革命への期待とオリンピックに関連した建設需要の高まりが影響してか、好調なのがこの分野。ほとんどの学科で再成長の兆しが見てとれる。学科系統が多いため、図表順に見ていこう。機械工学は、2004年以降、再成長予兆期、成長期と順当に回復し、2016年には1996年を上回るほど志願者数を増やし再成長予兆期にある。建築学も、2008年以後、成長期に転じ、2016年に志願者数を大きく伸ばし再成長予兆期となっている。次に、調査開始以来最大の志願者数をマークし、再成長予兆期にあるのが情報工学。応用化学も2008年以降、成長期、再成長予兆期へと転換している。電気工学、電子工学、土木工学も再成長予兆期に入っている。システム・制御工学は唯一成長期に入った。再成長予兆期に入ったのは、材料工学、通信工学、航空・船舶・自動車工学、画像・音響工学だ。環境工学は2012年から再成長予兆期が続いている。こうした好調な分野の中でも、経営工学、応用物理学は撤退期となり、明暗が分かれる形となった。単独分野の志願者数の動向(2008-2012、2013-2016)このようにライフ・サイクル図を

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