カレッジマネジメント205号
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18リクルート カレッジマネジメント205 / Jul. - Aug. 2017合計すると87設置数と大きなマーケットとなる。また、4位の「建築学+環境工学」(12設置)、「数学+物理学」(18設置)等も既存分野で人気が高くなっている。なお、7位「社会学+国際関係学」、11位「社会学+情報学」、18位「社会学+経営学」等、もともとのA分野に社会学が多く見られる。志願者の減っている社会学も、複合なら、組み合わせる相手が志願者増の分野でなくても志願者増になっている。10位の「経済学+経営学」等、景気後退が影響して減少した学科系統同士の組み合わせでも、18件設置されており、志願者を集めている。では、このトレンドが2013-2016年にはどう変わっているか。2008-2012年でICT関連がマーケットを築いたことに触れたが、これに第4次産業革命に向けた動きも加わり、IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)、ロボット技術に関連する学科系統に注目が集まった。このため、トップ4位が関連分野で占められている。なお、2013-2016年の新増設設置数は2008-2012年に比べ少なめだが、1位の「電気工学+電子工学」は、新増設も4件と、「デザイン+建築学」に並び最も多い。さらに、7位「日本文学+外国文学」、9位「デザイン+建築学」、10位「社会学+情報学」等、グローバル、建築、社会(情報・コミュニケーション含む)をキーワードに、同じ系統同士の既存の複合分野に人気が集まっており、新増設案件も生まれているようだ。また、学際の複合分野にも特徴が見られる。社会科学系統が複合分野でも復活し、グローバルと社会科学系統の組み合わせが多数生まれてい図表6 単独分野の新増設・合計設置数ランキング(2008-2016年)※平均倍率は、公表のみの集計 ※リクルート入試実態調査より、私大のみ順位学科系統(小)名称2008設置数2009設置数2010設置数2011設置数2012設置数2013設置数2014設置数2015設置数2016設置数設置数合計2008-2012平均倍率2013-2016平均倍率1看護学9111188816166934.56.12医療技術学86135711626643.26.83リハビリテーション学9641247195573.45.24経営学971644734453.23.95心理学685252643417.46.46保育・児童学77842134-363.04.67教育学452222447329.57.28栄養・食物学5-533-323244.17.4福祉学813232122242.94.410語学(外国語)5222224-1208.914.411教養学61211113-163.912.3デザイン3322-1131165.213.6社会学31311214-163.92.414経済学4311-212-144.47.815美術1-413-2-1121.83.1国際関係学111-11223126.86.417生命科学512-2---1117.742.5機械工学312--1112119.018.3建築学23-3--1-2116.820.020人間科学313---111108.53.621観光学3-21-1-2-93.08.1薬学4-11---2197.15.4情報工学41--12--193.919.3応用化学41---1-21910.430.025歴史学--31--31-89.57.8音楽223-1----81.4-総合政策学1-132-1--85.3-商学1221-1-1-85.75.2コミュニケーション学--12-1-1387.06.5

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