カレッジマネジメント205号
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46リクルート カレッジマネジメント205 / Jul. - Aug. 2017南山大学は、南山学園の母体であるカトリック神言修道会(以下、神言会)が、1946年に設置した南山外国語専門学校を前身としています。大学は1949年に1学部4学科(文学部英文・仏文・独文・中国文)でスタートしました。以来、「キリスト教世界観に基づく学校教育」を建学の理念とし、「Hominis Dignitati(人間の尊厳のために)」という教育モットーを掲げています。ミッションスクールの多くが、理念や教義を象徴する校名を付す中、本学は南山(なんざん)を学校名にしています。学園創立者ヨゼフ・ライネルス神父が1932年に中学校を設立した時、地域に根ざした名前にしたいと思っていました。発祥の地が南山(みなみやま)と呼ばれていたことから、地元知識人の助言もあり、唐の韓愈がその勝景を詠った「南山詩」の名山、李白が「南山之壽」でその堅固さを称えた名山である南山(なんざん)になぞらえ、永久の繁栄の願いを込めて南山と名づけました。8学部17学科を擁する総合大学へ1952年に社会科学部を設置し、1960年に経済学部へ改組、1963年に外国語学部、1968年に経営学部、1977年に法学部を設置してきました。大きな教育改革のきっかけは、1995年に南山学園が、名古屋聖霊学園と修道会のつながりで法人合併したことです。これを機に2000年、南山大学瀬戸キャンパスを開設し、総合政策学部と数理情報学部(2014年4月、理工学部に名称変更)を設置しました。理工分野の学部の設置には、神言会創立者ヤンセン神父が語学と数学教育を念頭に置いていたことが背景にあります。2007年には、20年後の将来ビジョンを示した、南山大学グランドデザインを立案しました。ビジョンキーフレーズは「個の力を、世界の力に。」です。これに基づき、キャンパス統合や新学部設置等を進めてきました。2015年には理工学部を瀬戸から名古屋キャンパスへ移とりす・よしふみ氏1954年生まれ1982年南山大学大学院文学研究科神学専攻博士前期課程修了(神学修士)1990年ウィーン大学カトリック神学部博士課程修了(神学博士)1992年南山大学文学部(現:人文学部)助教授1998年南山大学文学部(現:人文学部)教授2000年南山大学人文学部教授、人文学部キリスト教学科長2008年南山短期大学学長、学校法人南山学園理事、学校法人英知学院理事2016年南山大学大学院人間文化研究科長2017年南山大学学長One Campusで、より一層の国際教育を推進南山大学 学長鳥巣 義文

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