カレッジマネジメント205号
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5学際的な“複合分野”に分けて分析を行っている。特に複合分野においては、カリキュラムに基づき、どの分野とどの分野の組み合せで構成されているのか、という分析も行っている。年々複合分野の割合が増えているのは、それだけ社会課題が複雑に入り組んでいるということなのかもしれない。また、志願者の状況を見てみると、景気変動の影響が大きいことが分かる。特に就職環境や将来のキャリア形成、女子の進学率などの影響を受けているように思える。景気後退局面では、資格取得が仕事に直結する学部の人気が高まり、景気が良くなると言わば“サラリーマン予備軍”ともいえる社会科学系の人気が高まる。直近の分析では、人気学部・学科のトレンドは景気回復局面の影響が大きく出ている一方で、新しくできる学部・学科は将来の社会課題に対応した国際系、第4次産業革命といわれる技術革新系、そして高齢化社会に向けたスポーツ・健康分野などが増加傾向にあることが分かった。“社会の兆しや胎動”が見えてくるようにも思う。もっとも、重要なのはトレンドを見るだけでなく、新しい学部・学科が大学の理念やビジョン、役割と合致しているかどうかであることは言うまでもない。そこが合致していないと、トレンドに乗っていても社会からの支持は得られないであろう。今回の分析が、大学改革の参考になれば幸甚である。(本誌編集長 小林 浩)6グローバル化と技術革新の新たな波がトレンドに色濃く影響30CASE 1東洋大学不動のミッションと鋭敏な感応性34CASE 2 京都橘大学「存在感のある総合大学」を目指して38CASE 3九州産業大学社会を見据えた教育の実現に向けて原点に立ち返るC O N T E N T S5リクルート カレッジマネジメント205 / Jul. - Aug. 2017

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