カレッジマネジメント206号
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64リクルート カレッジマネジメント206 / Sep. - Oct. 2017文部科学省では、パブリックコメント終了の後、中央教育審議会における最終的な審議を経て、専門職大学設置基準等の関係政省令等を速やかに策定するとともに、これら政省令等の解釈・運用を示す通知の発出や、設置認可申請等に係る手続規則、審査の観点などの整備を行う予定である。また、これらを通じ、専門職大学等の制度設計を確立したあとには、その成果をもとに、「専門職学部・学科」の制度化のための大学・短大設置基準の改正に向けた作業を追って進めていく。専門職大学等は、経済社会の変化に伴う人材需要に即応する職業教育機関として、それぞれの職業分野の関係団体・関係事業者等と密接な連携体制を構築し、それら団体・事業者等の協力を得ながら教育活動を進めていくことが不可欠となる。また、新たな機関として、まずは、質の高い教育の成果をもって実績を示し、社会の評価を確立していくことが大切となる。とりわけ、制度導入期における各専門職大学等にあっては、実践的かつ創造的 1. 教育課程等(1)教育課程の編成方針・産業界等と連携しつつ、教育課程を自ら開発・開設、不断に見直し。・「専門性が求められる職業を担うための実践的な能力及び当該職業の分野において創造的な役割を担うための応用的な能力」の育成・展開及び「職業倫理の涵養」を規定。(2)教育課程連携協議会・産業界及び地域社会との連携による教育課程の編成・実施のため「教育課程連携協議会」の設置を義務づけ。(3)開設授業科目・開設すべき授業科目の種類として、次の①〜④を規定。  ①基礎科目〔4年制で20単位以上/2年制で10単位、3年制で15単位以上〕  ②職業専門科目〔4年制で60単位以上/2年制で30単位、3年制で45単位以上〕  ③展開科目〔4年制で20単位以上/2年制で10単位、3年制で15単位以上〕  ④総合科目〔4年制で4単位以上/2年制・3年制で2単位以上〕 (注)卒業・修了に必要な単位は4年制で124単位以上/2年制で62単位以上、3年制で93単位以上(4)実習等の重視・実習等による授業科目について一定単位数の修得を卒業・修了要件として規定。 〔4年制で40単位以上/2年制で20単位以上、3年制で30単位以上〕・上記の実習等による授業科目には、企業等での「臨地実務実習」を一定単位数含む。 〔4年制で20単位以上/2年制で10単位以上、3年制で15単位以上〕 ※やむを得ない事由があり、かつ、教育効果を十分にあげられる場合は、企業等と連携した「連携実務演習等」による一部  代替も可能とする。〔4年制で5単位まで/2年制で2単位、3年制で3単位まで〕(5)入学前の既修得単位の認定・入学前に専門性が求められる職業に係る実務の経験を通じ、当該職業を担うための実践的な能力を修得している場合に、当該実践的な能力の修得を授業科目の履修とみなし単位認定できる仕組みを規定。 〔4年制で30単位まで/2年制で15単位、3年制で23単位まで〕○これまでの中央教育審議会等での審議及び国会での法案審議を踏まえ、次のような基本的な考え方の下に「専門職大学設置基準」及び 「専門職短期大学設置基準」(省令)を制定する。≪基本的な考え方≫・国際通用性を求められる「大学」の枠組みのなかに位置づけられる機関としてふさわしい教育研究水準を担保するとともに、産業界等と緊密に連携した実践的な職業教育に重点を置く、社会人の受入れも主要な機能とする等の特性を踏まえた設置基準とすることが求められる。(国会での法案審議における松野前文部科学大臣答弁)・現行の最低基準である大学設置基準及び短期大学設置基準の水準を考慮し、その趣旨を採り入れると同時に、高度かつ実践的な職業教育を行う機関として、その特性を踏まえた適切な水準の設定を図る。(平成28年5月中央教育審議会答申)専門職大学設置基準及び専門職短期大学設置基準について(3)制度化に向けた今後の作業(1)新たな機関に期待される役割新たな機関への期待3

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