カレッジマネジメント206号
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66リクルート カレッジマネジメント206 / Sep. - Oct. 2017本学は、1886年に学院の創立者である押川方義が、北米の宣教師W.E.ホーイの協力を得て創設した宮城女学校がはじまりです。1872年に新しい学制がスタートしました。それまでの男子中心の寺子屋では女子教育の機会が十分でなく、日本の近代化にとって、教育の男女均等を意図した重要な文教政策でした。それを表すデータがあり、1893年の小学校の就学率は、男子が70%、女子が30%と低いものでした。小学校から進級する女学校も非常に少なかったのです。そこでこの頃、多くの宣教師が全国的に女子教育の機関を創立しました。その一つが宮城女学校です。1946年に専門学校になり、宮城学院高等女学校に改称。1947年には中学校、翌48年には高校を設置し、1949年に宮城学院女子大学学芸学部を設置しました。英文学科と音楽科の2学科からスタートしたのは、明治の創設以来、英語教育と音楽教育に力を入れてきたからです。1学部10学科を4学部体制に分かりやすく改変女子教育が進化するにつれ、学科を増やしていった結果、1学部10学科に膨れ上がってしまいました。さすがに無理があるという声が学内からも出て、特に震災後は危機意識から、将来構想委員会を立ち上げ議論をしてきましたが、結論が得られないまま、2014年4月に私が着任しました。着任して、まず行ったのは2016年4月から新しい体制でスタートするというゴールを確認したことです。そのゴールを目指して、スピードを上げて議論を進めました。学部の設置認可の場合、1年半前に文科省と事前相談が必要です。2014年9月に相談するとして、理事会承認が7月、教授会承認が6月となると、着任から2カ月しかありません。既存の再編案として教育学部と生活科学部はありましたが、それだけでは新鮮味がない。福祉・看護の案も出ましたが、予算もスケジュールもない中で、飽和市場の看護に後追いで参入しても、学生を確保できない。色々検討を重ね、社会が求める女性人ひらかわ・あらた氏1950年 福岡県生まれ東北大学大学院文学研究科修士課程修了。専門は日本近世史研究・歴史資料保存学。宮城学院女子大学助教授を経て、東北大学東北アジア研究センター教授・センター長。東日本大震災後の2012年4月に設立された東北大学災害科学国際研究所の初代所長を経て、2014年4月1日より宮城学院女子大学学長に就任。キリスト教教育に基づき、女性が生きがいを持って将来像を描ける大学に宮城学院女子大学 学長平川 新

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