カレッジマネジメント207号
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13ごとに正答の条件への適合性を判定し、段階別で表すことを検討している。現行学習指導要領では、思考力、判断力、表現力等を育むために、国語をはじめ全教科で「言語活動」(説明、論述、討論等)を充実するとしているが、現状では、文章を書く基本的スキルが身についていない生徒が非常に多いと指摘されている。共通テストに記述式問題を導入し、より多くの受検生に課すことで、高等学校における「主体的・対話的で深い学び」を促していくメッセージとなると考えている。国立大学協会は全ての国立大学受験生に個別試験で高度な記述式問題を課す方針を明らかにしているが、共通テストと各大学の個別選抜の双方で思考力、判断力、表現力等を問うことで、上記のような効果を発揮できるものと期待している。英語の4技能評価のための外部検定試験の活用については、センターが試験内容や実施体制を確認したうえで大学入学者選抜に適した試験を認定し、各大学において試験結果を活用いただく方針である。認定試験の結果は、センターが一元的に集約し、CEFR(Common European Framework of Reference for Languagesの略称。外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ共通参照枠)の段階別成績表示を要請のあった大学に提供することとしている。関係団体のご意見を踏まえ、2024年度までは共通テストの英語試験も実施し、各大学の判断で共通テストと認定試験のいずれか又は双方を選択利用することを可能とするが、2025年度以降は認定試験に移行する予定である。受検者の負担、高等学校教育への影響、大学側のニーズ等を考慮して、各大学に提供する認定試験の結果は高校3年生の4〜12月の2回までとする。外部検定試験が上記の新たな成績提供システムに参加する要件については、試験内容や実施体制等について幅広い観点から確認するため、現在検討を進めている。これにより、学習指導要領との整合性や、離島・僻地も含めた実施場所の確保、検定料設定に関する配慮、セキュリティーや信頼性等を担保したい。外部検定試験を活用した英語の4技能評価については、認定試験実施団体が受験者獲得のために難易度を下げる、いわゆる「スコア・ダンピング」が起きるのではないかとのご指摘もあるが、各団体に対して試験内容や採点基準等がCEFRに対応していることを示す客観的検証方法・結果の公表を求めるとともに、CEFRと認定試験の対照表の確認を定期的に実施していく予定である。また、認定試験の結果の活用方法についてもよくご質問を頂いているが、異なる種類の認定試験に共通の基準を利用できるよう、センターから大学への成績提供の際にCEFRに対応した段階別表示を提供するとともに、活用事例等の情報提供を行う予定である。認定試験の結果は各大学の判断に基づき適切に活用いただくことを期待しているが、国としても、大学側とも協力しつつ、必要な支援を行っていきたい。大学や高等学校関係者等の協議を経て本年7月に公表した「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえた入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、各大学の入学者選抜において学力の3要素を多面的・総合的に評価できるよう改善することを主眼としている。各入試区分に応じて、高大接続改革の趣旨を踏まえた新たなルールを構築するとともに、調査書や提出書類等のあり方についても改善を図ることとしている。現在の入試区分である「一般入試」、「AO入試」、「推薦入試」という名称について、各々の入学者選抜としての特性をより明確にする観点から、それぞれ「一般選抜」、「総合型選抜」、「学校推薦型選抜」に変更することとしている。現在一部のAO・推薦入試において、学力不問と指摘されるような状況も生じているところ、このような事態を改善するため、2021年度実施要項からは、「総合型選抜」、個別選抜改革について(1)各入試区分のあり方の見直しリクルート カレッジマネジメント207 / Nov. - Dec. 2017入学者選抜特集

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