カレッジマネジメント207号
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17生徒」を求めているか、入学後に「どのような能力を、どのようにして身に付けられる学生」を求めているか等をできる限り具体的にAPに示す必要がある。さらに、選抜においてAPを具現化するためにどのような評価方法を多角的に活用するのか、その評価手法をどの程度の比重で扱うのか等を具体的に示す必要がある。そして、これらを各大学の募集要項等で明確化する必要がある(文部科学省「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」平成29年7月13日)。このように各大学は選抜方法についての説明責任を果たし、そのうえで「妥当性や信頼性」に基づく選抜を実施することが今後求められる。委託事業においては、この点をふまえ、先に挙げた小論文、面接、集団討論、プレゼンテーションによる評価や、調査書、推薦書、大学入学希望理由書、資格・検定試験、各種大会や顕彰の記録、学修計画書などを活用した書類による評価により、生徒の持つ「主体性等」をどのように評価するのかについて専門的知見を有する教員の調査・研究を行っている。例えば「生徒会活動における生徒会会長」を務めた者から、どのような主体性に関わる項目が観て取れる可能性があるかについて先行研究をふまえ考察している。生徒会長に求められる力として「統率する力」、「企画する力、発想する力」、「行動する力や責任感」、「多様な意見を聞き共感する力」、「自分の考えを相手に伝える力、調整する力」、「課題発見力、解決力」等、主体性に関係する観点が先行研究で挙げられている。こうした項目にリクルート カレッジマネジメント207 / Nov. - Dec. 2017「主体性等」の評価、何をどのように評価するのか主体性等分野の事業概要について 利用のイメージインターネット出願入学者選抜特集事業名称:「主体性等」をより適切に評価する面接や書類審査等 教科・科目によらない評価手法の調査研究取り組み大学:関西学院大学(代表校)、大阪大学、大阪教育大学、神戸大学、早稲田大学、同志社大学、立命館大学、関西大学対象分野:主体性等分野学力の3要素の「主体性等」をより適切に評価するため、教育委員会、高等学校等と連携し、調査書・提出書類や面接等を実践的に活用する方法、高校段階でのeポートフォリオとインターネットによる出願のシステムの構築、「主体性等」の評価尺度・基準の開発等を行う。事業概要教育委員会・高等学校・予備校SGH甲子園「臨床的」研究のための生徒の成果発表の場成果の普及活動フォーラム・地域コンソーシアム大学直接訪問各大学文部科学省事業者共同開発参加・成果の活用成果を活用共同開発主催・運営主催・運営参加課題の調査活用活用活用共同開発成果②ICT活用による入試モデルの構築高校eポートフォリオ、調査書のディジタルモデル、大学ネット出願システム・判定システム成果①「主体性等」の評価尺度・基準の開発※平成29年度、30年度の事業において参画する展開メンバー大学を拡大する計画活用緊密連携連携生徒の学びのデータの参照例:調査書、学習指導要録への活用<調査書 >平成33年度より追加・変更の項目・行動の特徴、特技等・部活動、ボランティア活動 留学・海外経験等 ※具体的な取り組み内容、期間等・取得資格、検定等 ※資格・検定の内容、取得スコア、取得時期等大学「学びのデータ」を用い、多面的・総合的評価による入学者選抜高等学校先生からのご指導や生徒からの相談生徒<学びのデータ> ・探究活動 ・部活動 ・留学、海外経験・資格、検定・表彰、顕彰・生徒会、委員会・学校行事・学校以外の活動 等入学者選抜での活用方法各大学のアドミッションポリシーに基づき●評価の基準を定め得点化●出願資格として活用●学力検査の得点に加算して 合否判定●面接の補助資料として活用 等大阪大学関西学院大学神戸大学関西大学早稲田大学大阪教育大学同志社大学立命館大学

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