カレッジマネジメント207号
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26リクルート カレッジマネジメント207 / Nov. - Dec. 2017第1希望は3割というなかで、“関関同立に行けないと人生終わりだ、という気持ち”という話を多くの学生から聞かされる状況であった。不本意入学を大学としてどうするか、という問題があった」と導入の背景を話す。そして、「追手門学院大学でいい」ではなく「追手門学院大学がいい」という入学者を増やすための取り組みとして、高校生によく考えてから受験してもらうという発想で、アサーティブプログラムとアサーティブ入試を実施してきたという。アサーティブプログラムの具体的内容は、ガイダンスを経て、1)個別面談、2)MANABOSS(マナボス)、3)アサーティブノートという3つのプログラムから構成されている(図3)。個別面談は、高校生と追手門学院の職員が面談し、大学で何を学ぶか、大学で学ぶ意味を自ら気づくように促すものである。MANABOSSは、独自開発した言語能力(国語)、非言語能力(数学)を自学自習するためのeラーニングシステムである。MANABOSSで、基礎学力を確認するとともに、計画的に学習する習慣を身につけることで、受験勉強のきっかけにしてもらうことを意図している。MANABOSSは入試対策ではあるが、入試そのものには関係していない。また、MANABOSSには、システム上で議論する「バカロレアバトル」も設定しており、特定の課題に、利用者同士が自分の意見を述べるとともに、他者の意見をもとに、物事を多様な観点から考察することができる力を育成することも目指している。アサーティブノートは、自分の気持ち・考えをノートに書くことで自己成長を促すとともに、高校生に自分でノートをとる、ノートを作ることを学ばせることを目的にしている。アサーティブプログラムはアサーティブ入試を受けるための前提であるが、入試とは切り離して、高校生が広く参加できる仕組みとしており、進路を考える教育プログラムとして高校1年生から3年生を対象に提供している。このプログラムの参加者は190人(2014年度)、557人(2015年度)、751人(2016年度)と増加してきた。このプログラムの個別面談には色々な高校生が来ており、何をすればいいか、どんな学部がいいか、○○学を学ぶにはどこに行けばいいか等、様々なニーズに応えている。福島副学長は、「多くの高校生は、大学で何をしたいのか、将来どういうことがやりたいのかは、決まっていない。しかし、高校3年生で将来のことを考えるべきで、そこを抜きにして大学、学部の話をしても始まらない。将来のことをしっかり考えさせる。個人に寄り添って考えさせることを基本にしている。追手門に来ればいい、ということを言うわけではない。自分のことを自分で考えさせるようにしている」と話す。その取り組みの中で、追手門では「自分個人を見てくれた」という信頼関係ができていくという。毎年、個別面談からの※アサーティブ入試を受験するためにはアサーティブプログラムの受講が必須ですが アサーティブ入試の出願については任意です。ガイダンス大学と受験生の「相互理解」個別面談スタート地点の確認と「相互選択」アサーティブノート自己成長を促す(マナボス)ムラグロプ弱点克服に向けた計画的な学習を促す基礎学力議論する力を身に付ける追手門学院バカロレアアサーティブプログラム主に関わる学力の要素主体性を育成基礎学力の見直し主体性・多様性・協働性などを育成思考力・判断力・表現力などを育成振り返り力を育成【役割】学長の諮問機関として、大学の教育研究に関する重要事項の審議。【主要メンバー】学長・専務理事・常務理事・副学長・学部(機構)長・部長【役割】学長の諮問機関として、大学全体の教育研究・社会貢献に関する重要事項を審議。【主要メンバー】学長・常務理事・副学長・全専任教員・学部(機構)長補佐【役割】大学トップマネジメントの意思統一【主要メンバー】学長・常務理事・副学長【役割】学長の諮問機関として、各学部の教育研究に関する重要事項の審議【主要メンバー】各学部専任教員・各学部(機構)長補佐全学教授会すべては学生のために!学びあい教えあい学部会議機構会議大学教育研究評議会学長会議学長理事会全学教授会へのメッセージ・問題提起・情報共有・諮問事項の補足学部会議・機構会議への諮問大学教育研究評議会への諮問報告図2 運営体制図3 アサーティブプログラムの概要

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