カレッジマネジメント207号
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69リクルート カレッジマネジメント207 / Nov. - Dec. 2017傾斜した外壁をらせん状に取り巻くバルコニーの手すりは、フラットバーを一筆書きで巻いた意匠。建築学科の学生だけでなく、全学に開かれたアクティブラーニング室。グループの大きさに応じて自由に家具をレイアウトできる。議論、読み書き、講義と室によって照度と色温度を調整した。4畳半の畳空間は、日本の住宅に用いる尺モジュールの900グリットを体感できる教材も兼ねる。学生は予想以上に居心地の良さを感じている様子。オープンカウンターの給湯室や、デザイナーズチェアに座れるスペースなど、交流空間を建物内に多く配置した。勉強だけではなく、ゼミの打ち上げや一人になれる多様な選択肢のある居場所を作ることで、オンとオフの過ごし方にも配慮した。

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