カレッジマネジメント208号
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38リクルート カレッジマネジメント208 / Jan. - Feb. 2018多様性のなかで、個性・創造性を育む「人生100年時代」を生きていくには、自分で問いを立て、自分で解決していく力が必要です。私達が生きるこれからの社会は、個性的で、創造性を備えた人材を求めています。こうした人材は、多様性のなかに創造性を見いだすことができる私立総合学園だからこそ輩出できると言えるでしょう。そのためにも、私達は私学であることに誇りを抱き、私学に徹し、これまでの歴史に学びつつも、常に新たな教育・研究活動に挑戦し続けていく、それが私どもの決意です。立命館は現在、北海道・滋賀・京都・大阪・大分に、2 大学(立命館大学・APU)、4附属中高(立命館・立命館宇治・立命館慶祥・立命館守山)、立命館小学校と、学生・生徒・児童総勢約4万8000名を擁する総合学園となりました。建学の精神は「自由と清新」、つまり自由にして進取の気風です。これを現代に具現化したものが「立命館憲章」です。立命館がどうありたいか、「アジア太平洋地域に位置する日本の学園」としての理念と使命をまとめたものです。立命館の使命は、「立命館憲章」に示しているように人類が直面している諸問題の解明と、世界と日本が必要としている人材の育成であり、それらの課題にどう応え得るかということに、われわれの存在意義があると考えています。立命館が目指すイノベーション今、私達に求められているのは、初等・中等・高等教育機関として、社会の要請に応える「知のイノベーション」を起こす気概を持つことではないでしょうか。イノベーションにつながるアイデアは、「既存の知と、別の既存知の新しい組み合せ」によって生まれると、経営学の泰斗ジョセフ・シュンペーターは示していますが、それは現代にも通じることでしょう。「学際」「学融」「産学官」「地学連携」という発想にもとづいて立命館がこもりしま・ともみ氏1961年生まれ1994年京都・大学センター入職1996年学校法人立命館事務職員、京都・大学センター出向1997年学校法人立命館総務部付課長2000年学校法人立命館総務部付次長2001年財団法人大学コンソーシアム京都事務局長2004年学校法人立命館総長・理事長室副室長2005年学校法人立命館総務部長2007年学校法人立命館常務理事2013年学校法人立命館専務理事2017年学校法人立命館理事長突き抜けたグローバル化と研究に注力学校法人立命館 理事長森島 朋三

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