カレッジマネジメント208号
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9リクルート カレッジマネジメント208 / Jan. - Feb. 2018圏や大都市が中心となっている(図表6)。地方では、「近畿」、「中国」、「四国」の3地域の小規模大学が、同地域の大規模大学に対して健闘している状況である。小規模大学の入学定員充足率の経年の変化を見ると、2016年度から2017年度にかけて入学定員充足率が大きく上昇した地域区分は、「四国」(12.70ポイント)、「宮城」(10.36ポイント)、「愛知」(10.01ポイント)、「福志願倍率について、同地域における大規模大学と小規模大学との「差」が1ポイント以内の地域区分は、「近岡」(9.47ポイント)、「兵庫」(8.67ポイント)の順である(図表9)。2017年度の小規模大学と大規模大学の入学定員充足率の差が、2013年度より縮まっている地域区分は、「神奈川」(15.27ポイント)、「関東」(14.97畿」(▲6.57ポイント)、「北陸」(0.06ポイント)、「宮城」(0.37ポイント)、「関東」(0.46ポイント)、「九州」(0.67ポイント)、「京都」(14.06ポイント)、「四国」(14.02ポイント)の順となっている(図表10)。地方のうち2013年度よりも差が縮まっている地域区分は、「北海道」、「宮城」、「関東」、「北陸」、「中国」、「四国」、「福岡」である。なお、「近畿」については、2013年度から小規模大学の入学定員充足率が大規模大学を上回っていたが、2017年度は、さらにその差を広げている。多くの地域で小規模大学と大規模大学の入学定員充足率の差が縮まっている状況にある(図表15)。ポイント)の5 地域である(図表7)。小規模大学における全国(三大都市圏を含む)の志願倍率(3.58)を上回る地方は、「近畿」(8.69)、「北陸」(4.85)、「関東」(3.74)、「宮城」(3.61)の4地域であり、同地域における大規模大学の志願倍率に比肩する受験者を集めている(図表8)。「近畿」「北陸」「関東」「宮城」では、小規模大学が志願倍率で大規模大学に比肩志願倍率多くの地域で小規模大学と大規模大学の入学定員充足率の差が縮まる5カ年推移図表5小規模大学と大規模大学の入学定員充足率の差(大規模-小規模)図表7小規模大学と大規模大学の志願倍率の差(大規模-小規模)図表9小規模大学の入学定員充足率(2017年度-2016年度)図表6小規模大学の入学定員充足率が100%を超えている地域区分図表8全国の志願倍率(3.58)を上回る地方の小規模大学図表10小規模大学と大規模大学の入学定員充足率の差の変化(2013年度差-2017年度差)地域区分充足率の差近畿▲9.29神奈川▲3.61中国▲2.97千葉0.70四国2.23地域区分充足率近畿109.38%神奈川108.52%東京103.69%福岡103.08%千葉101.04%大阪100.43%地域区分志願倍率の差近畿▲6.57北陸0.06宮城0.37関東0.46九州0.67地域区分上昇幅四国12.70宮城10.36愛知10.01福岡9.47兵庫8.67地域区分縮小幅神奈川15.27関東14.97京都14.06四国14.02地域区分志願倍率近畿8.69北陸4.85関東3.74宮城3.61※マイナスは小規模のほうが上回っている。※詳細データは図表15参照※マイナスは小規模のほうが上回っている。特集 小さくても強い大学の『理由』

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