カレッジマネジメント210号
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16リクルート カレッジマネジメント210 / May - Jun. 2018AI・IoT・ビッグデータ分野でイノベーティブ人材を育成する社会人育成プログラム「スマートエスイー」2017年度の文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成」enPiT-Proで採択された「スマートエスイー」。早稲田大学が代表校として申請し、採択された社会人学び直しプログラムだ(図3)。同プログラムでは早稲田大学を中心とした13大学、21組織(会員企業5000社超)との大規模な産学連携ネットワークを活用し、先端技術領域におけるフルスタックな体系的教育に取り組む。超スマート社会の実現に必要なセンサー・IoT、クラウド、人工知能、ビッグデータ、システム&サービスセキュリティー、ビジネスイノベーション領域の知識や技術・技能を学べる教育プログラムを設計している。スマートエスイー代表である早稲田大学 理工学術院総合研究所 最先端ICT基盤研究所教授・鷲崎弘宜氏は、ソフトウエア工学の専門家である。これまで高品質なソフトウエアを効率よく開発・運用するための研究を数多くの企業と行ってきた。様々な企業と産学連携という形で共同研究を進める中で、各社が抱える「先端技術分野の深刻な人材不足」に気づき、それが今回のプログラムを発足する動機になったという。鷲崎氏は大学が得意な理論と企業の実践・豊富なケーススタディを用いた実践的教育により、AI・IoT・ビッグデータ等の先端技術をただ学ぶだけではなく、それらをビジネスの現場で活かしてほしいと語る。「これまでの日本は、良い製品、良い技術を作るというモノづくりは得意でした。もちろんそれは日本の良さではありますが、今の時代はさらに良いユーザー体験・サービスを提供するビジネスに結びつけなくては生き残っていけません。実際のビジネスの現場では一つの技術単体のスキルだけではなく、先端技術全般を結びつけた製品やサービスを作る総合力も求められます。そこで、スマートエスイーではAIやIoT・ビッグデータ等、個々の要素技術を広く体系的に学び、技術とビジネスを自然と組み合わせられ鷲崎弘宜氏早稲田大学 理工学術院総合研究所 最先端ICT基盤研究所教授●連携校(13校)茨城大学 群馬大学東京学芸大学 東京工業大学大阪大学 九州大学北陸先端科学技術大学院大学奈良先端科学技術大学院大学工学院大学 東京工科大学東洋大学 鶴見大学情報・システム研究機構(国立情報学研究所)●協力校(2校)立命館大学The BigClouT Project●連携企業・業界団体(21団体)一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)一般社団法人次世代センサ協議会(JASST)一般社団法人新経済連盟(JANE)一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)株式会社いい生活株式会社システム情報株式会社情報医療株式会社デンソー株式会社東芝株式会社ハレックス株式会社日立製作所先端IT活用推進コンソーシアム(AITC)特定非営利活動法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ(WBAI)日本電気株式会社富士通株式会社モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)ヤフー株式会社想定受講者情報系の一定知識を持っている人アプリケーション総合実践ビジネス情報処理通信・物理人工知能価値創造革新生成知識抽出ビッグデータクラウドセンサ・IoTWASEDA NEO(コレド日本橋内)実施拠点題材・事例教材・指導受講生派遣外部評価教材・指導地区展開進学・共同研究接続オンライン全国展開JMOOC(オンライン大学講座)環境連携BigClouT(日欧ビッグデータ・クラウド・IoT融合基盤)組込み・IoTプロフェッショナルシステムオブシステムズ・品質アーキテクトクラウド・ビジネスイノベーション目標人材像図3 スマートエスイーの事業全体像ビジネスの現場で役立つ総合力を学ぶカリキュラムChapter2

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