カレッジマネジメント210号
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34リクルート カレッジマネジメント210 / May - Jun. 2018感じている看護師の方々が、次に学んでみたいと考えるものは何だろうか」「アスリートの人達のセカンドキャリアとして、柔道整復師や鍼灸師はどれほどの可能性があるのか」「スポーツチームとの接点を強化することで、“選手をサポートする仕事がある”という認識も広まるのではないか」「美容鍼灸のみならず、漢方やアロマ、薬膳まで含めたトータルな学びを提供することで、美容分野教育分野のアドバンテージを持てるようになるのではないか」といった話が次から次へと飛び出してくる。なかでもインパクトがあったのは、入試をもマーケティングに活用しようとしたことがあったという話だ。日本医専では、2017年11〜12月に「イノベーション・チャレンジ入試」を実施した。受験生にチャレンジしたい柔整鍼灸業界でのイノベーションを語らすことで、意欲ある学生を見いだすとともに、学校側もその語りからヒントを得ようと、一石二鳥を狙ったものである。合格者は3年間全額授業料無料。その特典だけに惹かれたと思われる志願者が殺到したため1年で終止符を打つことになったが、興味深い提案をしてきた受験生もいたという。彼女は、それまで学校側が考えもしなかった柔整鍼灸業界の顧客を面接で示し、合格を勝ち取った。ただ、学園として、なりふり構わず事業を拡大しようとしているわけではないということもポイントだ。事業ドメインとして設定するのは、医療・福祉・保育領域であり、それは変わらない。これらの領域において、国家資格を軸にしながら現場ニーズを細かく盛り込んだカリキュラムを武器に戦うと決めている。ふり幅の広さと新たな価値の創出で勝負していきたい。このような硬さと緩さの合わせ技が、功を奏している。新たな価値の創出のためには、現在進行形の情報が欠かせない。その情報を適宜キャッチアップできるようにと、2年ほど前、同窓会を校友会へと変更した。同窓会は卒業生から構成される学校から独立した組織。対して、校友会は、在校生・卒業生や教職員が一体となって在学中から卒業後までサポートすることを目的とした組織。この組織変更に伴って、職業教育にとって極めて重要となる「学校と卒業生とのコミュニケーション」が活性化した。学校としては、「自分の仕事が天職だ」と思えるまで在校生・卒業生達をサポートしたい。3年間の学校という役割を果たすだけで終わりたくない。卒業生たちには、何らかのかたちで情報提供したいし、逆に彼・彼女らが学校に関わり続けてくれれば、在校生の教育にも反映できる。そのような熱意同窓会を「校友会」に1年次自己を知る学習動機づけ2年次資格の生かし方を知るプロとしての自覚3年次進路を決める国試合格準備卒業現場を知る社会人基礎力学習支援就職活動卒後永久支援業界ごとの講話(臨床を伝える)業界フェスタ医療人コミュニケーション講座コミュニケーション講座先生の人生講話先輩の講話業界団体の講話ボランティア自己理解・自己分析アーリーエクスポージャー勉強の仕方支援学校生活理解保護者会自己PR文・履歴書・エントリーシートの書き方、求人票の見方、面接対策メンタルヘルス トラブル予防国試心身管理対策業界研究 施術所見学マナー講座開業支援インターンシップ夢を大きく育てる夢を確認・将来を思い描く夢を実現させる方向へ発見発展表現就職内定内定は国試へのモチベーションアップ個別面談入学前支援卒後セミナー図表3 キャリア支援センター取り組み内容

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