カレッジマネジメント210号
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38リクルート カレッジマネジメント210 / May - Jun. 2018子どもの進路選択において、保護者の約7割はアドバイスが難しいと感じているようだ(図表1)。その理由の最多項目は、「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから」45.5%(図表2)。以下、「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」43.7%、「家庭の経済的な理由で、子どもの進路の選択肢を狭めざるを得ないから」24.5%と続く。トップの「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らない」は2015年から連続1位で、難しいと感じる要因のコメントにも「入試制度が複雑すぎてよく理解できないから」等の、多様化する各大学の入試制度に関する情報収集について不安視する声が聞かれた。一方、2位の「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」は連続して減少している(2013年:52.7%→2015年:45.9%→2017年:43.7%)。これは2013年調査実施時は、翌年2014年に17年ぶりに消費増税一般社団法人全国高等学校PTA連合会・小社合同調査第8回「高校生と保護者の進路に関する意識調査」結果より4割の保護者が「興味を持った学校の見学に行く」と回答保護者が最重要と考える情報は「進学費用」 少子高齢化・人口減やグローバル化や情報化の進展等に伴う急激な社会変化の中で、高校生の進路観の育成、進路先の決定における保護者の関わりがますます重要になっている。高校生にとって最も身近な大人である「保護者」ができることは何か。 高校生と保護者の進路をめぐる意識と行動の実態を調べ、両者のよりよい意思疎通のあり方を研究するとともにその成果を広く社会に提言することを目的に、全国の高校生を持つ保護者とその子どもに対して、コミュニケーションの実態と様々な進路観に関するアンケート調査を2003年より隔年で実施してきた。その8回目となる調査の分析結果について報告する。リクルート進学総研 研究員池内摩耶が予定され、なおかつGDPのマイナス成長が続いている時期で、社会変化に不安が半数を超えるポイントとなり、その後のアベノミクス・東京オ保護者の進路選択への関わり「アドバイス」だけでなく一緒に「行動する」保護者へより具体的な進路情報を収集したい保護者増加の傾向進路選択のアドバイスが「難しい」と感じる保護者は約7割無回答0.6その他0.2難しいとは感じていない27.8やや難しい51.9非常に難しい19.6(%)2017年(n=1722)難しい・計71.5・ 調査実施者:一般社団法人全国高等学校PTA連合会、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ・ 調査対象:高校2年生とその保護者(全国高等学校PTA連合会より依頼した11都道府県の公立高校27校;2年生2クラスの生徒とその保護者)・ 調査期間:2017年9月15日(金)〜2017年10月26日(木)・調査方法:(1)高校生ホームルーム時にアンケート実施(2)保護者高校生から保護者へアンケートを手渡しで依頼、実施クラスごと学級担任が高校生・保護者アンケートをまとめ、学校ごとに回収・ 有効回収数: 高校生 1987名 ※全問無回答1名を除く 保護者 1722名 ※全問無回答11名を除く回答者プロフィール【高校生】●性別男子53.5% 女子44.8% (無回答1.7%)●高校タイプ普通科75.7% 専門学科20.4% 総合学科3.8%●地域分布北海道11.9%岩手県4.0%福島県6.5% 群馬県11.6%東京都11.6%長野県8.8% 岐阜県11.9%大阪府6.7%和歌山県3.9% 岡山県11.1% 長崎県12.1%【保護者】●続柄父親12.8%母親84.1%その他0.8%(無回答2.3%)●子どもの性別男子51.7% 女子45.7% (無回答2.6%)●地域分布北海道11.9%岩手県4.5%福島県5.4% 群馬県12.0%東京都9.4%長野県8.3% 岐阜県13.0%大阪府5.3%和歌山県4.5% 岡山県12.0%長崎県13.7%調査概要調査報告図表1    進路選択に際して、アドバイスの難しさ(全体/単一回答)保護者

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