カレッジマネジメント210号
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40リクルート カレッジマネジメント210 / May - Jun. 2018進路先検討時の気持ちが「楽しい」は22.9%であり、「不安」71.8%を大幅に下回っており、3人に2人以上の高校生が不安な気持ちを抱えながら、進路選択をしている(図表5)。そんな高校生に「進路選択についての気がかり」について問うた(図表6)。「学力が足りないかもしれない」(58.7%)が突出して前々回、前回に続きトップで、経年で見ても(2013年:58.6%→2015年:54.6%→2017年:58.7%)と6割弱を維持している。以下、「自分に合っているものがわからない」「やりたいことが見つからない、わからない」(34.2%)が同ポイントで、自分の適性や目標が分からないことが大きな気がかりとなっているようだ。過去調査と比較して、上位項目の顔ぶれは変わらないことからも、進路選択の気がかりを解消するためには、学力・適性・目標等、景況感に左右されることなく“自信”を自分自身でつけていくことが不安を払拭していくためには必要と思われる。進路選択で保護者に“やめてほしいこと”と“してほしいこと”について、高校生に尋ねた(図表7、8)。やめてほしいことは、「望みを高く持ちすぎないでほしい」が30.7%でトップ。続いて「勉強や成績の話ばかりするのはやめてほしい」30.0%、「プレッシャーばかりかけないでほしい」24.6%となった。進路を考える時の気持ち別(楽しい/不安別)に見てみると、不安な気持ち−楽しい気持ちの差が大きいのは「望みを高く持ちすぎないでほし進路選択で保護者にやめてほしい行動は「高望み」と「勉強や成績の話」7割の高校生が「不安」な気持ちを抱いて進路を検討している(%)2013年2015年2017年020406080調査数学力が足りないかもしれない自分に合っているものがわからないやりたいことが見つからない、わからない社会に出ていく能力があるか自信がない自分で決断する自信がない知りたい情報を集めたり、選んでいく方法がわからない経済的な理由で自分の希望がかなわないかもしれないその他特にない無回答2017年198758.734.234.222.718.715.28.51.89.10.92015年188754.633.431.422.518.416.310.52.09.01.02013年204358.637.232.522.118.019.311.62.87.60.4※「2017年」降順ソート    各年で最も高い    各年で2~5番目に高い楽しい・計22.9不安・計71.8無回答 0.4考えたことがない 4.9不安な気持ち30.4どちらかというと不安41.4どちらかというと楽しい気持ち16.5楽しい気持ち 6.4(%)2017年(n=1987)図表6     進路選択についての気がかり(全体/複数回答)高校生図表5     進路を考えるときの気持ち      (全体/単一回答)高校生進路にまつわる気持ち進路選択について高校生の最大の気がかりは「学力不足」保護者には「望みを高く持ちすぎないでほしい」

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