カレッジマネジメント210号
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45リクルート カレッジマネジメント210 / May - Jun. 2018を超える57.2%で、2015年より7.6ポイント増加している。グローバル人材になりたい理由については、「訪日外国人観光客・外国人労働者の増加」「どんどんグローバル化していくので適応せざるをえない」等の、既に国内で起きている変化を捉え、グローバル社会に対応できる人材になれなければ「社会から取り残されてしまう」という危機感から、グローバルに活躍できる人材を目指すことが必然と考える意見が挙がった。一方で、なりたいと思わない理由としては、「日本のために働く人材も必要」「英語が苦手」等の語学面での不安と、「自分には関係ない」といった諦めが感じられる回答があった。保護者については42.3%が「なってほしい」と回答しており、前回より1.4ポイント増えているものの、高校生と比べて低い。なってほしい理由を探って激しい社会を生きていく我が子の将来の選択に意欲的に関わろうとする保護者の姿だ。「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」(10〜20年後の予測、野村総合研究所2015)、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」(ニューヨーク市立大学キャシー・デビッドソン教授の予測)等、子どもが生きていく時代は、保護者が経験したことのない社会になることが予測されている。現在の延長線上に、将来を想像することは難しい。だからこそ「自分の子どもには失敗させたくない」という意識が強く働いているようだ。そのような世代観を捉え、大学もその時代に合わせた情報提供を行っていくことが重要となるだろう。みると、「インバウンドの増加と対応」に加えて、「視野の広い考え方・働き方をしてほしい」という意見が挙がっている。思わない理由としては、「国際情勢が不安定」等、子どもを心配する意見が見られた。注目したいのは、1番多かった回答が「どちらでもよい」45.5%であったことだ。理由を見てみると、「本人次第だから」「自分自身で決めてほしい」という子どもの意向を尊重したいという意見がある一方、「よくわからない」「その時になってみないとわからない」といったグローバル化が急速に進む中、その変化を予測できないという保護者の不安が垣間見える。●今回の調査を通じて見えてきたのは、子どもの進路選択の多様化や将来展望を前向きに捉えつつ、社会変化の【保護者】■ なってほしい理由・インバウンドの増加、日本から海外へ文化などを輸出する様な社会になる。・今は英語が出来ないと出張にも行けない。外国の技術を導入するにも日本に居たままでは遅くなってしまい、ライバル社より有利にならない。・日本国内に限定すると仕事が限られるので世界を相手にせざるを得ない。・広い世界を見ることができ、様々な人との環の中で、成長して人生を充実させてほしいから。■ なってほしいと思わない理由・国際情勢が不安定だから。・英語力があまりないし、テロが多いので最近外国に出すのがこわい。・日本にいてても外国人とのかかわりがあるから。【高校生】■ なりたい理由・グローバル社会反対派が何を言おうと、社会はどんどんグローバル化していくのだから、通用する人材になっていないと、取り残されてしまうから。・日本の労働人口が減っている今、日本は外国の労働者を雇わざるを得ないと思うから。そんな「日本」で働いていくために、グローバルな人材になるべきだと思うから。・これから外国人や観光客が増えるので、外国人との交流は必須になる時代がくると思うから。■ なりたいと思わない理由・グローバル社会=英語というイメージが強く英語がとても苦手だから。・日本のために働き、国内で活動できれば十分。無回答 5.1なってほしいと思わない 2.6あまりなってほしいと思わない 2.1どちらでもよい47.9できればなってほしい29.7ぜひなってほしい12.7なってほしい・計42.3(%)2017年(n=1722)フリーコメント図表14 グローバル社会で通用する人材になってほしい・なりたいか (全体/単一回答)(%)なりたい・計57.2無回答 3.6なりたいと思わない 6.1あまりなりたいと思わない 4.7どちらでもよい28.4できればなりたい29.6ぜひなりたい27.62017年(n=1987)保護者高校生

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