カレッジマネジメント210号
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53リクルート カレッジマネジメント210 / May - Jun. 2018す。専修大学の歴史や、大学で学ぶ意義、大学の施設や図書館の有効な使い方などを教えるほか、基本的なアカデミックスキルであるレポートの書き方、プレゼンテーションなども扱います。導入教育課程では、専修大学で学ぶのに必要な基礎力に特化した科目を用意しています。例えば、本学は人文・社会科学系の総合大学ですが、ビッグデータなど、以前よりも数学的・統計学的な素養が求められるようになりました。こうした能力を、「データ分析入門」や「情報入門」などで涵養しています。さらに、この教育課程が今年の3月でちょうど4年を迎えたので、内容の見直しを行いました。特に外国語教育については導入、教養に分散していたため、教員が一定のポリシーのもとに集約して語学教育を行えなかったという反省に基づき、外国語教育を1本の柱として独立させた新カリキュラムの導入を検討しています。これに関連して、2019年度からは科目ナンバリングを導入すると同時に、ネットワーク情報学部では、学生のキャリア形成のサポートツールとして、スマートフォンを用いたeポートフォリオの導入を検討しています。既にスマートフォンを活用したアクティブ・ラーニングを2017年から実施しているので、検証結果をeポートフォリオにも反映する予定です。また、研究力を高め、それに裏打ちされた教育を行うことが求められておりますが、本学では教員の科研費申請と学内の研究助成制度を連動させるシステムをとり、同申請を支援しています。これが功を奏し、2017年度の新規課題採択率が38.5%と、私立大学では第1位となりました。140周年に向けた新学部・学科構想と神田新校舎本学は、東京オリンピックが行われる2020年に、創立140周年を迎えます。これに向けて、大きく2つの事業を推進しています。1つ目は、先に述べた21世紀ビジョン「社会知性の開発」を具現化する新学部・学科の設置です。まず「①深い人間理解」では、2010年に人間科学部を開設し、文学部を新学科等からなる7学科編成としました。「②倫理観」では、2019年4月に文学部の人文・ジャーナリズム学科を改組し、ジャーナリズム学科を設置します。「④独創的な発想」では、2019年4月に経営学部にビジネスデザイン学科を新設します。企業がサスティナブルであるためには新規事業が不可欠ですので、既存の経営学科に加えて、独創的な発想に基づき新規事業を創造する能力を育む新たな学科を設置することにしました。最後に「③地球的視野」ですが、神田キャンパスに国際系の新学部を設置する方向で構想中です。日本語や日本を深く理解した上で外国人とコミュニケーションできる人材を養成する、本学ならではの国際系新学部を考えています。2つ目の事業が神田新校舎の建設です。本学には東京都千代田区に神田キャンパス、神奈川県川崎市に生田キャンパスがありますが、2020年には、神田キャンパスに新たに高層校舎をオープンする予定です。この新校舎の建設地はかつて、関東大震災後の混乱期に学校維持が難しくなり、一度は手放した我々の校地の一部でした。同じく2020年には、生田から神田に商学部を全学年移転する予定です。現在、生田には経済系3学部(経済・経営・商)がありますが、これらをそれぞれの教育システムや社会的ニーズ等を考慮して適切に分散させることによって、より多様な学生の参集を促し、地域社会の発展に貢献していくことを意図しています。また、神田には現在法学部や法科大学院があり、司法試験等難関資格を目指す学生が多くいます。商学部も、会計学科に在籍する学生の大半が公認会計士・税理士試験を目指すので、神田に難関資格受験者を集めることで、新しい専修大学の教育システムを構築する機会になると思っています。2017年の本学の公認会計士試験合格者は30名、全国大学別合格者数で第9位と順調です。勉学と同時に将来のキャリアに向けて学ぶ環境を、今後より一層充実させていきたいと考えています。

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