カレッジマネジメント210号
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個と個の融合  体育館にボールのバウンドする音が響きわたる。男子・女子合わせて約80名の精鋭が全国各地から集う、拓殖大学・バスケットボール部の練習場だ。新年度の主将を任されたのは、山梨歩さん(男子)と中村美仁さん(女子)の二人だ。お二人とも小学校1年生からバスケットを始め、きっかけも親御さんが小学校のミニバスケットの監督を務め、兄や姉も含めたバスケット一家であるという共通点がある。目標はともに12月に行われる全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)での優勝を目指す。昨年10月の関東大学1部バスケットボールリーグ戦において、男子は31年ぶりとなる優勝を飾り、11月のインカレでは男子が3位、女子が準優勝という輝かしい成績をおさめた。新主将二人が見据える先には「優勝」の2文字しかない。それぞれのチームの特徴について、男子の山梨主将は「どこからでも得点でき、個々のスキルが高く穴のないチーム」と言い、女子の中村主将は「速い攻めとスピードで走り勝つチーム」と評する。山梨さんは「メンタルを大事に、下を向かずに、ポジティブに前向きに。負けても根気よく巻き返す気持ちで」と、主将の重圧感を跳ね返す意気込みを見せてくれた。中村さんも「女子チームのモットーは『明るく元気に拓大らしく』なので、リーダー気質の多いメンバーと協力してチームプレーで勝ち抜きたいです」と語ってくれた。選手としての山梨さんの持ち味は「身長の高い相手に負けないスピード、ハンドリング、シュート力、当たりの強さ」だと言い、女子チームの司令塔を担う中村さんは「試合ごとに、その日シュートの調子が良い選手を見極めてうまく活用する戦術眼」だという。それぞれ、男子・女子のチームの特徴、自分の持ち味をしっかり分析し、伝統あるチームを引っ張る。リーダーとして「個と個の融合」を生み出し、チームをパワーアップさせていく。めまぐるしく展開する試合の中で彼らが融合し合った時、「優勝」の2文字を大きく手中に引き寄せるに違いない。   (写真・文/西山俊哉)山梨 歩 さん(国際学部国際学科4年)中村美仁 さん(政経学部経済学科4年)学生のリーダー拓殖大学 バスケットボール部当代当代Vol.72

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