カレッジマネジメント212号
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53リクルート カレッジマネジメント212 / Sep. - Oct. 2018力が低下する。これがネガティブ・スパイラル(悪循環)である。図にすると、分かりやすい構図ではあるが、一度ネガティブ・スパイラルに入ると、ポジティブ・スパイラルに転換するのに、非常に大きなパワーがかかる。さらに、私立大学研究ブランディング事業等、政府も大学の個性化を後押しする補助事業を導入しており、これによって教育投資に差がつくことになり、格差はさらに大きくなるであろう。これまで、様々な大学を見てきているが、ブランドを確立するには10年程度の時間がかかると考えられる。気づいたときには、戦略の有無によって、大きな差がついてしまっていることになりかねない。リクルート「進学ブランド調査」では、一部の大学にイメージや志願が集中しており、多くの大学が認知もされずイメージも持たれていないことがわかっている。本学は何を価値として、社会に浸透させていくのか、どのようなメッセージを発信していくのか、そのメッセージに入学者選抜や教育の仕組み、学部学科のラインナップは合致しているか、教職員・学生に共有できているか、今からでも遅くない、大学にはブランド戦略が必要である。特集 進学ブランド力調査 2018 ※2014年文部科学省調べ好循環 (ポジティブ・スパイラル)悪循環 (ネガティブ・スパイラル)募集力の源泉となる大学ブランド重要なのは、「本学ならではの価値(存在価値)」の確立と浸透志願倍率上昇選抜入学者の質の向上効率的な教育投資競争的資金の獲得補助金の減少教育の質の向上卒業生評価の向上理念に共感した志願者学生・教職員の満足度向上ブランド力(本学ならではの価値)の向上志願倍率低下非選抜入学者の質の低下教育難易度UP教育の質の低下卒業生評価の低下滑り止め (偏差値輪切り)学生・教職員の満足度低下ブランド力(本学ならではの価値)の低下なぜ、大学がブランド力戦略に力を入れるのか
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