カレッジマネジメント212号
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60リクルート カレッジマネジメント212 / Sep. - Oct. 2018女性が社会と世界を変える本学は、学祖である下田歌子が、日本が欧米列強に対抗し富国強兵策を推し進める中、一般女性こそが、品格と徳性を持って自活することで社会地位を高め、「天下」をも動かすことができると信じ、1899年に設立した実践女学校と女子工芸学校を前身としています。2019年には創立120周年を迎えますが、「実践」の名称は、女性の地位向上のためには、実践的な知識・技術を修得し、実行すること、つまり「実践」こそが重要であるという、120年の伝統とともに受け継いできた理念でもあります。これらを継承し、建学の精神に「女性が社会を変える、世界を変える」、教育理念に「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」を掲げています。現在は、文学部、人間社会学部、生活科学部の3学部9学科、収容定員約3,800名、短期大学部は2学科、収容定員360名の規模となっています。教学グランドデザイン会議策定答申に基づく 教育・教育制度改革の推進2019年には、本学園が創立120周年の節目を迎えることから、本学が将来にわたって、いかに社会的責任を果たしながら教育・研究を発展させていくかを検討するべく、2013年5月に常任理事会のもとに教学グランドデザイン策定会議を立ち上げ、若手教職員・卒業生21名のメンバーで約2年間大学・短期大学部の将来について議論を交わし、2015年3月に答申が提示されました。その答申を基に、建学の精神と教育理念を再確認するとともに、4つの具現化策「教育対策」「学生対策」「入口出口対策」「仕組み・体制」を実現するべく、田島眞前学長のもと、2015年から教育・教育制度改革をスタートさせました。まず、学生、卒業生、教員、企業の4者調査を実施し、その結果を基に、2016年度には新たな全学ディプロマ・ポリシー(DP)を含む、3つのポリシーを策定しました。これらのポリシーを達成するべく、PDCAサイクルを回しながら、「学位の質保証」を目指す体制の改革を行っています。既に、教育改革は、2018年度には新たなDPに基づいじょうじま・えいいちろう氏1949年生まれ1976年 東京工業大学理工学研究科繊維工学専攻修士課程修了1979年 東京工業大学理工学研究科繊維工学専攻博士課程単位取得退学、東京工業大学博士(第776号)、実践女子大学家政学部入職1993年 実践女子大学家政学部教授1995年 実践女子大学生活科学部生活環境学科主任1999年 実践女子学園情報センター長2013年 実践女子大学生活科学部長、実践女子学園理事2017年 実践女子大学・実践女子大学短期大学部学長、実践女子学園副理事長(至現在)レディメイド型からオーダーメイド型へ~学生支援の強化で学生が成長を実感する体制を実現~実践女子大学・実践女子大学短期大学部 学長城島 栄一郎
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