カレッジマネジメント212号
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62リクルート カレッジマネジメント212 / Sep. - Oct. 2018成蹊大学は「教育を通じて社会に尽くせる人間を育てる」ことを目指した教育者・中村春二により創立された、「自発的精神の涵養と個性の発見伸長を目指す真の人間教育」を理念とする大学である。少人数で一人ひとりに向き合う教育を軸に、全学部の学生が共に学ぶワンキャンパスや1年次からのゼミ・キャリア教育等、個性を発見し活かすための体制に力点を置き、現在4学部10学科を擁し、1学年あたりの入学定員数は1780名。2020年度には経営学部を新設する計画のほか、経済学部の改組、理工学部・法学部・文学部の改革や学部横断型グローバル教育プログラム「EAGLE(仮称)」の設置構想も公表されている。では入試について個を活かす動きは進んでいるのか。東京都吉祥寺のキャンパスを訪ね、入試センター長の平尾由紀子教授(経済学部)にお話をうかがった。成蹊大学では2001年度からAOマルデス入試を実施している。マルデスとはThe Multi Dimensional Entrance Examination for Seikei Universityの略称で、その名が示す通り、多面的な評価を行うことを目的としている。キーコンセプトは「主体性」「意欲」「目的意識」であるという。平尾入試センター長は話す。「成蹊大学は創立以来少人数教育を掲げています。それは学生一人ひとりの個性と自由を尊重したいから。そうした教育を軸にすると、一般入学試験だけでは測りきれない個を多面的に評価し入学後につなげる個人の能力や資質を多面的に見ていく必要があります。AOマルデス入試はそうした観点を強くした入試として設計しており、従来の入試とは異なる『顔が見える入試』を目指しています」。その言葉が示す通り、募集要項には4点のポイントが掲示されている。自分の将来を見つめる入試(入試で熱く夢を語れる)、多元的な尺度による評価システム(求める学生像に基づく審査)、多様なアクセスが可能(バラエティ豊かな受験枠)、総合的なアドミッションプログラムの4点である。それぞれ見ていこう。まず「自分の将来を見つめる入試」である。AOマルデス入試では、一次審査で提出する「志望理由書」「活動報これまでの実践と今後の目的意識を問う個性の発見伸長のため多面的評価を行うAOマルデス入試高大接続の入学者選抜10成蹊大学個に向き合い個を活かすための教育を提唱する大学図表 選考方法と入学準備プログラム一次審査二次審査入学準備プログラム一般帰国生社会人外国人経済学部書類審査総合分析力審査討論力審査総合分析力審査自己表現力審査■課題図書の内容要約と感想■経済学・経営学エッセイに基づく考察■TOEIC®Listening & Readingテスト対策課題法学部書類審査資料読解力・文章表現力審査討論力審査資料読解力・文章表現力審査自己表現力審査■問題集を活用した問題演習(英語・数学・国語)■TOEIC®Listening & Readingテスト対策課題文学部書類審査発表・質疑応答審査※学科により詳細は異なる■TOEIC®Listening & Readingテスト対策課題■Graded Readers■課題図書の内容要約と感想 等理工学部書類審査実技/思考力審査面接審査質疑応答審査発表・質疑応答審査質疑応答審査■TOEIC®Listening & Readingテスト対策課題■数学問題演習■理科問題演習(物理・化学・生物より2科目選択)
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