カレッジマネジメント214号
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4リクルート カレッジマネジメント214 / Jan. - Feb. 2019入学者選抜改革の現状特集高大接続改革の柱の一つである大学入学者選抜。高大接続システム改革会議の最終報告において「各大学では、学力の3要素を卒業認定・学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に沿ってどのように評価するのかを入学者受け入れの方針により明らかにし、その入学者受け入れの方針を具体化する入学者選抜方法を実現する」とされた。一昨年7月には、2021年度入学者選抜に向けた「高大接続改革の自主方針の策定」において、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の各入試区分における新たなルールを2年前に構築することが示されている。2019年が始まった今、多くの大学がまさに新たな入学者選抜に向けた方針決定と具体的なアクションに向け、舵を切ろうとしている。各大学は、新たな学力をどのような視点と方法で評価しようとしているのか。改革の現状をお伝えする。「文部科学省/平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」(2017年7月)より  趣旨○ 最終報告を踏まえ、各大学の入学者選抜において、卒業認定・学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針を踏まえた入学者受け入れの方針に基づき、「学力の3要素」(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を多面的・総合的に評価するものへと改善する。○その際、大学入学者選抜実施要項(以下「実施要項」という。)の「一般入試」「AO入試」「推薦入試」の在り方を見直し、高大接続システム改革の趣旨を踏まえた新たなルールを構築する。○ その際、高等学校教育への影響等を考慮する観点から、入学者選抜のプロセス(出願時期、実施時期、合格発表時期)について、基準を設ける。○ 入試区分については、多面的・総合的な評価の観点からの改善を図りつつ、各々の入学者選抜としての特性をより明確にする観点から、次のように変更する。 ・「一般入試」<変更前>⇒「一般選抜」<変更後> ・「AO入試」<変更前>⇒「総合型選抜」<変更後>・「推薦入試」<変更前>⇒「学校推薦型選抜」<変更後> 大学入学者選抜に係る新たなルールについて

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