カレッジマネジメント214号
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絆の舞い  TOPGUNと呼ばれる壮大なゲートの建物の2階に入ると、鏡張り、ダンスに適した床などすばらしい練習環境を整えたパフォーマンスホールが広がる。そこに、華やかな衣装で集まってくれたのがIPU環太平洋大学・ダンス部のメンバーだ。2015年の4月に創部され、今の4年生がまさに1期生となる新進気鋭のダンス部だ。小澤尚子監督の指導の下で頭角を現し、2016年5月には、チアダンスアジアオープンでダブルス・団体両部門で初優勝。そして、2018年10月に行われた第6回チアダンス日本オープン選手権大会で念願の総合優勝を果たした。そのチームを創部から牽引してきたのが部長の坂成祐美さんだ。「私自身は高校からダンスを始めたのですが、その時のコーチが今の小澤監督です。当時はまだ体も固く経験もなかったので泣いてばかりの日々でしたが、途中で逃げ出したくない一心でやり続けました。再び、大学でも小澤監督と共にこのダンスを創りあげてきました。部の活動としてはチアダンス、創作ダンスの大会への出場がメインですが、野球部などほかの部活動の応援の際にも駆けつけていきます」。多岐にわたるダンス部の活動のなかで、リーダーとして心がけていることがある。「以前は、感情が顔に出ることもあり、そのことを監督から指摘され、自分が変わらなければと強く感じました。今は、自分が前を向いていることが部員全体に広がっていくのだと肝に銘じています。ダンスは、誰か一人でも力を抜くと全体の動きに出てしまいます。全員が一体感をもって一糸乱れぬ動きができた時は、大会で踊っているなかでも最高の楽しさを感じることができます」。そう語る坂成さんにはダンス部に対しての強い想いがある。「この部に入れば必ず成長できると信じていますし、人は変われると実感しています。一人でも多くの人がダンスを通して成長し、このダンス部が大きく育っていくことを願っています」。監督との絆、仲間たちとの絆。ここで育まれた「絆の舞い」が、これからも多くの人々をダンスで魅了してくれるはずだ。(写真・文/西山俊哉)学生のリーダーIPU環太平洋大学 ダンス部当代当代Vol.75坂成祐美 さん(体育学部体育学科4年)

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