カレッジマネジメント215号
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34リクルート カレッジマネジメント215 / Mar. - Apr. 2019関東は早稲田大学が、関西は関西大学がそれぞれ5系統中3系統で1位となった。第一志望理由の自由回答を見ると、早稲田大学は「昔からの目標」「有名」「どうしても行きたい学部がある」「将来性」、関西大学は「学力が高い」「希望する学部がある」「社会での知名度の高さ」「親族が卒業生」「憧れ」といったコメントが並ぶ。いずれも「憧れ校」としての強いブランド力を持ち、幅広い分野の学部学科を持つことと知名度の高さを評価する声が目立つ。こうした「ブランド力」を持つ大学が全方位的に強いのは当然ではあるが、概ねその分野で学科以上の格を持つ大学が強い傾向がある。高校生は学びたい学部学科を軸に志望校探しを行うため、学科以上でその要素が見当たらないと志望対象から外れてしまう可能性がある。また、教育・保育等、資格等教育成果が目に見えやすい学問領域は、特に実績のある伝統校が人気である様子が見て取れる。●文化・地理・歴史関東では1位の早稲田大学(12.8%)が、2位明治大学(6.6%)の倍近いスコアをつけた。上位10位のうち国公立は5位東京大学のみ、私大優勢のランキングとなっている。関西では関西大学が1位(10.1%)。上位10位のうち国公立は4校。全体的に学部学科を総合展開している有名校が上位で、学生にとっては進学先の選択肢が豊富な分野だと言えるだろう。■調査目的:2019年3月卒業予定の高校3年生の大学に対する志願度、知名度、イメージを把握し、 関係各位の参考にする。■調査期間:2018年4月6日(金)〜5月10日(木)■調査方法:対象者に調査票を郵送し、記入後郵送で回収。■調査対象:関東エリア、東海エリア、関西エリアの高校に通っている2019年3月卒業予定者(調査時高校3年生)計9万4000名。■調査対象校:調査対象エリア内の全大学及びその他2エリアの国立大学全てと、公立・私立大学の入学定員1000名以上の大学・関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県の1都6県)303校(自エリア241校、他エリア 62校)有効回答数4008件・関西エリア(大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、滋賀県の2府4県)254校(自エリア144校、他エリア110校)有効回答数2644件志望学問分野1.文化・地理・歴史7.国際関係・国際文化13.哲学・宗教19.工学(その他)25.体育・スポーツ2.法律・政治8.外国語14.理学20.医学・歯学26.家政・生活科学3.経済・経営・商9.美術・デザイン15.工学(エネルギー)21.薬学27.教育・保育4.社会10.音楽16.工学(機械)22.看護28.生物・農・獣医・林産・水産5.情報11.文学17.工学(電気・電子・情報)23.医療・保健・衛生29.地球・宇宙科学・環境6.観光・コミュニケーション・メディア12.人間・心理18.工学(建築・土木)24.福祉30.その他※平成29年度学校基本調査の「全日制・本科2年生生徒数(県別)」、「中等教育学校・後期課程2年生」を基に、リクルートマーケティングパートナーズが保有するリスト(注)より調査対象とする数を抽出(注)リクルートが発行する進学情報誌『スタディサプリ進路ブック』及び、配信する進学情報WEBサービス「スタディサプリ進路」(http://shingakunet.com)会員リスト調査概要「文化・地理・歴史」「外国語」「文学」「人間・心理」「教育・保育」分野リクルート「進学ブランド力調査2018」 追加報告大学の特長が見える志望学問分野別大学ランキングリクルート「進学ブランド力調査」は、高校3年生が選ぶ知名度・志願度ランキングと、イメージランキングを発表している。212号では全体・地域別・男女別・文理別のランキングを発表した。今回はその結果を踏まえつつ、高校生が志望学問分野の中でどのような大学選びをしているのかに焦点を当て、追加分析を行った。大学には「看板学部」と呼ばれる学部が存在する事がある。そこには大学の伝統や個性が表れていることが多い。分野別ランキングでは、大学別ランキングでは見えてなかった大学の特長が見えてくる。本調査に回答する際、モニターの高校生は、調査時点(高校3年生の4月)での志望学問分野を複数選択したうえで、調査に回答する。今回はその学問分野と志願したい大学(第一志望のみ)の関係性にフォーカスし、分野別に「志願したい大学ランキング」を作成し、各分野上位10を掲載した。各ランキングの%は分野内のn数を母数としたスコアだ。なお、調査n数の関係で、今回の報告は関東・関西についてのみ行う。鹿島 梓 カレッジマネジメント編集部

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