カレッジマネジメント215号
36/62
36リクルート カレッジマネジメント215 / Mar. - Apr. 2019近年受験マーケットでは定員厳格化等に伴う難化傾向から難関大学を敬遠する動きが見られるが、その影響を強く受けているのが法・経済・社会といった学問を擁する社会科学系統だ。大手総合大学での定員比率が高いのがその要因だが、本調査における志望シェアは50%を超え、多くの高校生が志望する系統と言える。関東は早稲田大学が9系統中5系統で1位となり、強さを見せた。関西は関西大学が9系統中3系統で1位ではあるものの、比較的分散傾向であることが見て取れる。●法律・政治全体的に大規模総合大学が並ぶ。関東は1位早稲田大学(12.7%)、2位慶應義塾大学(8.2%)、3位明治大学(6.3%)となった。上位10位のうち国公立は2校、4位一橋大学(6.1%)が国公立ではトップである。関西は1位大阪市立大学(10.0%)、2位神戸大学(7.7%)、3位同志社大学(7.3%)が続き、上位10位中5校が国公立という結果になった。●経済・経営・商関東は早稲田大学が1位(9.3%)。2位は青山学院大学と明治大学が同率で並び(6.4%)、上位10位中私立が9校と圧倒的な私学志向である。関西の1位は経済学部・商学部を擁する関西大学(9.3%)、2位神戸大学(8.5%)、3位近畿大学(8.4%)はともに経済学部・経営学部を擁している。●社会関東は社会科学部を擁する早稲田大学が1位(13.9%)。2位は社会情報学部・地球社会共生学部を擁する青山学院大学(6.8%)、次いで明治大学、慶應義塾大学、立教大学が続く。関西は社会学部・社会安全学部を擁する関西大学が、第一志望での志願度16.8%という圧倒的なスコアで1位。以下、関西学院大学、同志社大学、近畿大学が続く。●情報情報社会が進展するなかで「情報学」の範囲も基盤形成から利活用まで幅広い。ここで取り上げる「情報」とはそのなかでも工学系の情報に含まれない情報分野となる。主に社会情報系を想定しているが、近年文理融合系の情報系学部・学科が増加しており、そうした分野志望も含まれていると考えられる。。関東は情報コミュニケーション学部を擁する明治大学が1位(7.8%)。2位には社会科学部を持つ早稲田大学(6.3%)、3位には社会情報学部を持つ青山学院大学(5.6%)が入った。関西は総合情報学部を持つ関西大学が1位(12.2%)、2位は総合社会学部のほか理工学系でも情報分野を持つ近畿大学(7.1%)、3位に同志社大学(5.8%)が入った。●観光・コミュニケーション・メディア関東は早稲田大学が1位(10.0%)。1998年日本初の観光学部を設置した立教大学が2位(9.2%)。3位は社会情報学部等を擁する青山学院大学(6.4%)となった。関西1位は社会学部やグローバル・コミュニケーション学部を擁する同志社大学(9.2%)、2位は社会学部を持つ関西大学(7.9%)、3位は観光学部を擁する和歌山大学(6.5%)となった。●国際関係・国際文化近年新増設で人気の分野だが、ランキングを見る限りでは新設大学よりも大規模総合大学が上位となっている。関東1位は国際教養学部を持つ早稲田大学(8.7%)、2位に異文化コミュニケーション学部を持つ立教大学(6.7%)、3位は国際教養学部や総合グローバル学部を擁する上智大学(6.0%)。関西1位は国際人間科学部を擁する神戸大学(10.1%)、2位はグローバル系2学部を擁する同志社大学(8.9%)、3位は関西大学(6.1%)となった。●福祉高齢化が進む日本にとって重要な学問領域の1つだが、志望する高校生の母集団サイズは小さく、分野人気はなかなか上がらない。本調査でも福祉志望の高校生は全体の3.7%で、かなり低い値である。関東1位は首都大学東京(3.8%)、2位は同率(3.1%)で6大学が並び、志願状況はやや分散傾向である。関西1位は教育福祉学類を持つ大阪府立大学(4.9%)、2位は社会福祉学部を持つ佛教大学(4.7%)、3位は同率で大阪市立大学・京都大学(3.4%)となっている。●家政・生活科学被服・住居・環境・健康・食品等をテーマにする領域であり、伝統的に女子大が強い。それを端的に表すように、関東では上位10位中8校が、関西では上位10位中5校が女子大である。「法律・政治」「経済・経営・商」「社会」「情報」「観光・コミュニケーション・メディア」「国際関係・国際文化」「福祉」「家政・生活科学」「体育・スポーツ」分野
元のページ
../index.html#36