カレッジマネジメント216号
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15リクルート カレッジマネジメント216 / May - Jun. 2019本章では複合分野について考察を深めたい。まず単独分野と複合分野の比率であるが、設置数の比率を図表4に示した。募集定員比率では単独分野:複合分野は概ね7:3、志願者比率では7.5:2.5となっており、単独分野の比率が高いが、過去からの推移で見ると複合分野が増加、単独分野が減少傾向にある。 マーケットシェアを徐々に高める複合分野だが、その実態はなかなか見えにくい。文部科学省の学校基本調査上でも既存の系統分類に合わないとされたものは大分類の「その他」または系統別の中分類「その他」に多がA分野、新たに追加された分野がB〜F分野である。表中の色分けは、オレンジが同じ期間における単独分野の志願者数増加上位20位、ブルーが同じく志願者数減少上位20位を示している。2008‐2012年は1位スポーツ学×健康科学(2008→2012年で1万1156人増)、2位社会学×コミュニケーション学×マスコミ学×メディア学(1万621人増)、3位教育学×保育・児童学(7479人増)と、関連周辺領域での複合が上位に並んだ。1位は設置数29件のうち新増設19件、3位は41件中22件が新増設と、いずれも新設学科が牽引したマーケットであった。2015-2018年は、1位日本文学×外国文学(2015→2018年で9018人増)、2位システム・制御工学×情報工学×く分類されているが、その内容は多岐に渡る。大分類「その他」だけで1つの大分類として成り立つ分量であり、かつ、各系統の中分類としても「その他」が存在するのだ。もちろんその全てが小誌で扱う「複合」とは限らないが、複合的な分野は既存の系統に当てはまりづらく、把握が難しいのは確かである。まず、1章で単独分野の志願者数の動向を見たように、複合分野についてもトレンドを見てみたい。図表5は、2008-2012年と2015‐2018年それぞれの間に志願者数が増加した複合分野の上位20位を表したものだ。もともとその学科が持っていた分野2章複合分野のトレンド分析図表4 単独分野と複合分野の設置数比率02040608010020182017201620152014201320122011201020092008200420001996199288.587.512.511.513.517.321.121.323.123.524.324.725.025.125.825.225.325.615.420.826.726.227.227.928.228.228.128.628.728.729.128.384.679.273.373.872.872.171.871.871.971.471.371.370.971.786.582.778.978.776.976.575.775.375.074.974.274.874.774.4(%)(年度)志願者比率(複合)志願者比率(単独)定員比率(複合)定員比率(単独)単独分野と複合分野のシェア推移(1992‐2018)複合分野の志願者数の動向(2008‐2012、2015‐2018)特集 学部・学科トレンド 2019

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