カレッジマネジメント216号
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19リクルート カレッジマネジメント216 / May - Jun. 2019本章では、学部・学科改編、いわゆる新増設の動向を見ていきたい。まずは認可・届出件数の動向についてだが、2000年以降の認可・届出件数と志願倍率の推移を示したのが図表8である。周知の通り、2004年の届出制導入により認可・届出件数は増加し、全体の8割を届出が占める。届出は明らかに大学の学部・学科の新陳代謝を促進したが、その一方で、昨今の大学設置分科会からは「準備不足や安易な申請が目立つ」といった指摘もある。2016年度開設分から審査スケジュールが従来より前倒しとなり、2018年度には専門職大学・短期大学050100150200250300350(件数)03691215(万人)(倍)志願倍率新増設・改組件数18歳人口・1 18歳人口は文部科学省 学校基本調査より・2 新増設件数は1991-2000は(財)文教協会 全国大学一覧・全国短期大学高等専門学校一覧を基に編集部集計。2001-2014は文部科学省集計。 件数は、設置組織数ベース。・3 新増設学科の志願倍率は「リクルート入試実態調査」を基に、大学新設、学部・学科改編による新学科の志願倍率を集計。060309012015018018歳人口志願倍率認可届出新増設・改組件数200001020304050607080910111213141516171819(年)5.35.06.16.25.86.56.36.65.65.56.35.26.79.013.47.26.25.18.1223190182148243201294209199179157121971141121261021271367754238977881043932372582308092221011391271931602421611565041524843403020173章学部・学科改編のマーケット・トレンド願者は2008年1万5655人→2018年1万5687人と大きな変化はない。変動は少ないが常に同じ規模のマーケットを維持している分野と言えるだろう。設置数9位 経済学×経営学(22件)成長期にある複合分野。募集定員は2008年1864人→2018年3229人、志願者は2008年1万1189人→2018年1万8738人と大きく拡大した。サイクル図の通り、2008→2012年よりも2016→2018年の成長幅が大きく、戦後最大の景気回復期の進捗に合わせて市場が形成されている様子が垣間見える。設置数10位 情報学×メディア学(21件)トレンドとしては撤退期に入っている分野。募集定員は2008年2157人→2018年1787人と減少、志願者は2008年9415人→2018年9528人と概ねイーブンとなっている。推移で見ると2008→2012年に伸長したがその後は縮小トレンドである。単独で見ると情報学は再成長予兆期、メディア学は成長期にあり、複合より単独の方が成長している分野といえる。図表8 新増設・改組の概況特集 学部・学科トレンド 2019
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