カレッジマネジメント216号
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51リクルート カレッジマネジメント216 / May - Jun. 2019改称しました。現在、3つの専門学校と1大学を合わせた4校で2万人近い学生が学び、これまでに25万人を超える卒業生を輩出してきました。カレッジ制とコーオプ教育専門学校も大学も一貫した実学教育で、プロの現場と同レベルの機材を用意し、一流の講師陣による教育が特徴です。例えばCGでは数多くのディズニー映画のCGを手掛けたクリエイター、糸数弘樹氏から学ぶことができます。競合校との違いは、資格を取るだけでは、本当に社会で望まれる人材にはなれないと考え、ものづくりと企業連携のプロジェクト型教育に徹底的に時間を割く教育方法です。非常に多くの企業から学園の教育にご賛同頂いています。さらに、学園創立60周年を迎えた2007年には、蒲田校と八王子校の専門学校を横断する「カレッジ制」をスタートしました。2つの専門学校にある39学科を、外から見て一目で分かり、それぞれの専門性を活かせるような7つの学群に分けました。クリエイターズ、デザイン、ミュージック、IT、テクノロジー、医療・保育、スポーツの7つのカレッジです。そしてカレッジ個々の学びだけでなく、複数のカレッジが一緒に学ぶ形を作り、社会に出てから、専門家が集まり協働するものづくりの経験を、学内でできるようにしました。また大学では、2015年に新設した工学部で「コーオプ教育プログラム」を行っています。理事長に就任して1年あまり、軽部征夫学長と情報共有しながら、大学と専門学校の将来について、率直に意見交換しています。コーオプ教育も、学長とアメリカに視察に行き、工学部の280名全員を、2カ月間有給のコーオプ実習(長期就業経験)に派遣することにしました。大学が1年間の事前教育と事後教育を含む教育プログラムを提供する「大学プログラム型」を採用し、コーオプ実習のために、2カ月間のギャップイヤーも導入しています。本プログラムは文部科学省「大学教育再生加速プログラム」に採択されたほか、「大学等におけるインターンシップ表彰」において優秀賞を受賞しました。「教えない学校」を目指して2017年に学園創立70周年を迎え、2030年に向けた中長期計画を今まさに策定しているところです。専門学校は大体10年スパンで物事を考えます。以前のように高い機材を購入して使い方を教える教育ではなく、機材を使って何を作るべきかまで考えられる人材を育てます。そのために3・4年制の学科の学生を今の全出願者の約30%からもっと増やしたいと思います。さらに、専門学校や高専、短大からも、最終的には学位を目指せる道がつながっている形にすべきだと思っていて、本校では、本学だけでなく他大学への編入学にも手厚いサポート体制を敷いています。もう一つ、機材の使い方の教育から、それを使って新しい技術をどんどん作ってみる教育に10年かけて転換していきます。アメリカの大学を視察すると、授業は徹底的にPBL、教員の要件は、ICTの高い専門知識を持ち、レクチャーが上手で、3つの完成品があることと、5人以上の協働作業で成果を出していることでした。これからはこんな人達が教育を担っていく時代になるのだと感じました。我々はつい教えることを中心に考えがちですが、これからはいわば“教えない学校”になっていかないといけないと思います。学んだことが強みなのではなくて、学び続けた生活が強みなのです。それには教員のマインドチェンジと、教員自身も学び続けることが大切です。大学で策定中の中長期計画「Evolution2030」も、ポイントは能動的な学びへの転換です。変わらなければ生き残れないので、先進教育支援センターを作り、教育の専門家が教員のトレーニングを行う予定です。最後に、本学園はこれから、ソサエティ5.0の中で活躍できる人材を育てようとしています。それには、自ら学び続けること、協働作業ができること、多様な人達と仕事をしていくこと。この3つをキーワードに、我々独自の仕組みを社会に発信していくことが、これからのチャレンジになっていくでしょう。

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