カレッジマネジメント217号
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39③設置者変更においては、過去の定員超過状況を引き継ぐことはなく、新設扱いで過去の定員不充足等の定員超過に縛られない。④学部新設扱いであるのでPR活動は法人の責任において行えるが、募集要項の配布及び入試は、設置者変更の認可後にしか行えない。⑤設置者変更の認可は従来と同様、審査期間原則として5カ月が必要である(次年度以降申請は3月を想定されているようです)。⑥設置者変更認可後に、法人合併の申請を行い(随時受け付け)、認可を得て合併。このいわゆる“学部譲渡”を法人合併より1日でも早く行えば、合併認可(2020年4月2日)時に関西国際大学の学部となっている現代社会学部は“既存学部”となり、2021年4月からの届出改組の対象になる。即ち、法人合併の翌年から新学部を設置可能になる(これまでの法人合併方式では学部新設は2022年4月以降)という点が制度改正のメリットになります。速やかな改組改編が可能になるという点が規制緩和に当たるというのです。手続きの順番を整理したのが図1です。今回の統合のきっかけは、神戸山手学園が運営する神戸山手女子中学校、神戸山手女子高等学校の入学者の減少傾向が続く状況を踏まえ、2018年 2 月中学校・高等学校の経営支援について両法人の検討が始まったことです。なお、本合併については中学校・高等学校を所轄する兵庫県も支援することを表明してくれました。その後、文部科学省との事前協議の過程において、法人全体の合併を検討する方が妥当であるということになり、尼崎キャンパスの拡充を模索していた濱名学院にとっても、この合併を規模の拡充を図る機会として検討を進めることとなりました。2018年 5月、両法人の理事会において合併協議開始を正式に決議、同年6月12日に両法人により「法人合併に向けた協議に係わる覚書」を締結、同日、第一回合併協議会を開催し、以降、協議を重ね、同年11月27日「合併基本合意協定書」リクルート カレッジマネジメント217 / Jul. - Aug. 2019日程申請者等事項申請先備考2019.5下旬共同神戸山手大学現代社会学部設置者変更認可申請文部科学省・大学設置室濱名学院神戸山手神戸山手大学現代社会学部の設置者変更に係る寄附行為変更認可申請文部科学省・私学行政課2019.6濱名学院関西国際大学収容定員関係学則変更認可申請文部科学省・大学設置室2019.秋濱名学院神戸山手神戸山手大学現代社会学部設置者変更認可文部科学省・大学設置室文部科学省・私学行政課設置者変更認可/寄附行為変更認可濱名学院関西国際大学収容定員関係学則変更認可文部科学省・大学設置室神戸山手神戸山手大学廃止認可申請文部科学省・大学設置室神戸山手大学の廃止に係る寄附行為変更認可申請文部科学省・私学行政課2019.秋(神戸山手)(神戸山手短期大学の廃止認可申請)(神戸山手短期大学の廃止に係る寄附行為変更認可申請)文部科学省・大学設置室文部科学省・私学行政課共同法人合併に係る寄附行為変更認可申請文部科学省・私学行政課共同兵庫県への中高設置者変更申請兵庫県私学教育課2019.冬法人合併認可2019.年内共同債権者公告2020.1末法人合併確定2カ月必要2020.4.1関西国際大学現代社会学部発足旧神戸山手から、上級年次生も含めて学部移管2020.4.2法人合併日日程対応者事項申請先備考2020.1末濱名学院大学設置・学校法人審議会大学設置分科会運営委員会に事前相談2021.4.1改組開設に向けて2020.4中旬濱名山手学院学部改組届出濱名山手学院寄附行為変更届出2021.4.1新学部開設図1 文科省等への主要な手続き日程・計画等(1)設置者変更認可申請/法人合併認可申請等について(2)現代社会学部改組について1)合併契約締結までの経緯学校法人濱名学院と神戸山手学園の法人合併の事例2

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