カレッジマネジメント218号
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48リクルート カレッジマネジメント218 / Sep. - Oct. 2019ACTION3「地球公共精神の涵養と社会を支えるリーダーの育成」も進展が見られており、全国の14の自治体と包括連携協定が結ばれている(2019年7月現在)。なかでも岡山県総社市に注目したい。同市は、2014年3月に文部科学省の教育課程特例校(英語教育特区)の認定を受けて以来、英語教育に力を入れてきた。同年10月に結んだ「英語の青山」との連携協定は実を結び、英語教育研究センターの研究蓄積を基に、特例校の児童生徒の英語力は伸びてきている。例年、教育支援ボランティアとして足を運んでいる学生達の貢献も大きいことを見逃してはならないだろう。英語つながりで若干の脱線をお許しいただけるならば、この「英語の青山」としての貢献はほかにも行われており、品川区における義務教育段階の英語カリキュラムには青山学院大学教員の提案が採用されている。平成29年版学習指導要領では、小学校での「外国語」が新設されたこともあり、この領域で経験豊かな青山学院大学が果たし得る役割は従前よりも大きくなっている。外向きだけでなく、学内にも英語学習のさらなる推進の目は向けられている。英語での専門講義科目は全学で約200科目に上っており、既に経営学研究科には英語のみで修了できるコースが設置されている。海外大学との協定は150校を超えており、教育研究における連携を通じてグローバル・プレゼンスをますます高めることだろう。こうしたレガシーを基盤に、キャンパスの国際化を一層推進し、留学生を増やすために、2017年度、国際学生寮を開設し(ACTION1)、英語専門科目を300まで増やす予定(ACTION4)。「受験生のイメージと比べると、まだまだ強化しないといけない」(三木学長)との認識を語ってくれた。その歩みは止まることがなさそうだ。2019年4月には、ACTION5「多様化する教育ニーズへの対応」に基づき、11番目の学部として、コミュニティ人間科学部が設置された。地域をいかに支えていくかという、今後図表2 統合研究機構 概略組織図報告評価連絡調整・情報共有・情報共有・必要に応じた支援シンギュラリティ研究所金融技術研究所ジェロントロジー研究所メディアデザイン教育研究所学長イニシアティブプロジェクト環境電磁工学研究所フォトクロミック材料研究所未来材料化学デザイン研究所地域情報研究センター金融市場調査研究所スポーツマネジメント研究所学習コミュニティデザイン研究所国際開発戦略研究センター地理言語学研究センター脳科学研究所外部資金プロジェクト運営委員会総合プロジェクト研究所(外部資金に基づく研究プロジェクト群)統 合 研 究 機 構都市領域拠点AIBIGE芳香族複素環五輪eスポ地域活性化投射の科学渤海の考古学MMRプロジェクト貿易と競争総合研究可視光探査鉄系電界制御公共財問題多元共生一般研究ユニットキリスト教文化研究部総合研究所(学内競争資金に基づく研究ユニット群)運営委員会リエゾンセンター機構長 = 学長統合研究機構会議研究科附置教育研究施設学部附置教育研究施設学部附置研究施設大学附置教育研究施設研 究 推 進 本 部研究推進本部会議

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