カレッジマネジメント220号
17/66

17リクルート カレッジマネジメント220 / Jan. - Feb. 2020学がもう少しあるのかと予想していたが、数値目標を減らした大学は7.2%に過ぎず、38.0%は数値目標数を増やしていた。また、計画にかかる予算額は、27.4%の大学で増やしたが、10.1%の大学では減らす選択をしている。図18で見た前期の中期計画の目標しては、前回の計画で目標を十分に達成できた大学の50%においてさらに分析を充実させているが、前回の計画の評価が低い大学では、53%はさらに情報収集を増やした一方、9.4%はむしろ減らしている。また計画に関わる予算額については、むしろ前回の計画が成功していると評価している大学で変更している場合が最も多い。35.7%はさらに計画に関わる予算を増やしているが、28.6%の大学ではむしろ予算を減らしている。図19で見た前期の計画実施が経営改善につながったかの評価と関係が見られたのは「計画策定時の情報分析」のみであった(表11)。表10で見た傾向の達成度の評価と、今回の変更の関係を確認したところ、表10の5項目で違いが見られた。前期の目標の達成度の評価が低い大学ほど、今回の計画策定時にトップの関与を増やし、見直しの頻度を増やし、進捗確認の頻度を増やしている傾向が確認できる。計画策定時の情報分析に関前期の計画実施が「経営改善につながった」大学で、より情報分析を増やした傾向表11 「前期の計画策定実施は経営改善につながった」の評価と今回の変更の関係今回:計画策定時のトップの関与 *今回:計画策定時の情報分析 *今回:計画に関わる予算額 +今回:計画の見直しの頻度 *** 今回:計画の進捗確認の頻度 +変更していない減らした増やした変更していない減らした増やした変更していない減らした増やした変更していない減らした増やした変更していない減らした増やした「目標は十分に達成できた」あまりそう思わない/そう思わない31.3%9.4%59.4%37.5%9.4%53.1%59.4%15.6%25.0%41.9%6.5%51.6%34.4%6.3%59.4%ある程度そう思う61.2%4.1%34.7%57.9%0.8%41.3%66.1%6.6%27.3%82.8%1.6%15.6%70.2%4.1%25.6%とてもそう思う71.4%7.1%21.4%50.0%50.0%35.7%28.6%35.7%85.7%14.3%71.4%7.1%21.4%(注)*** 0.1%水準で有意、* 5%水準で有意、+ 10%水準で有意。前期の中期計画の達成の評価が低い大学ほど、トップの関与や計画の見直しの頻度を増やしている表10 「前期の目標は十分に達成できた」の評価と今回の変更との関係今回:計画策定時の情報分析 +変更していない減らした増やした計画策定実施は経営改善につながったあまりそう思わない/そう思わない48.6%8.1%43.2%ある程度そう思う57.0%0.9%42.1%とてもそう思う43.5%56.5%合計53.3%2.4%44.3%(注)+ 10%水準で有意。変更していない大学が多いが、施策内容を減らした大学よりも増やした大学のほうが多い図21 前期から今回への変更(N=168)0102030405060708090100(%)計画の見直しの頻度計画の設定期間計画にかかる予算額計画の進捗確認の頻度計画に記載した数値目標数計画策定時のトップの関与計画の達成目標の水準計画策定時の情報分析計画に含まれる施策内容変更していない減らした・抑えた・縮めた増やした・高めた・伸ばした44.644.039.538.138.031.527.422.02.420.46.673.175.610.162.54.863.77.254.85.456.56.054.52.453.613.142.3特集 中期計画で実現する大学の未来

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る