カレッジマネジメント220号
48/66

48リクルート カレッジマネジメント220 / Jan. - Feb. 2020体、地域関係者の参画を得られる評価を目指します。次に重要な点は、受審する大学をはじめとして、「関係者にとって妥当性の高い評価」であることです。そのために重要なことは、次の3点と考えています。1点目は、評価者の豊富な評価経験からフィードバックを引き出し、問題となるポイントを探索しながら、メリハリをつけて評価を行うことです。2点目は、様々な評価制度との連携を図り、大学の姿を立体視できる評価を行うことです。3点目は、大学の問題意識に即して、有効な助言を行うことにより、大学のマネジメントに貢献できる評価を行うことです。このような評価により、評価においてあい矛盾しがちな「判別・判定」と「改善・向上」の2つの目的の両立を目指します。本センターの大学評価基準は、大綱化された3つの基準で構成されています。「基準1 基盤評価:法令適合性の保証」に、いわゆる「細目省令」が定めるイ~ヌの10項目にわたる評価事項が包摂されています。この基準では、情報公表の徹底を前提として法令適合性に焦点化して評価します。「基準2 水準評価:教育研究の水準の向上」は、大学が内部質保証の活動として行っている、水準向上の取り組みについて評価します。「基準3 特色評価:特色ある教育研究の進展」は、大学の特色ある教育研究の状況について、特色の進展に資する立場から評価します。この3つの基準について、「点検評価ポートフォリオ」と呼ばれる、簡潔な統一様式を用いて評価を行います。大学は多様であり、評価者の評価に対する認識も多様です。その多様性を損なうことなく、かつ公正・公平に評価するために、法令の原則に即した評価基準をととのえ、評価経験からのフィードバックを反映できる評価システムを構築します(図2)。このシステムは、初年度の評価実施を通じてその在り方を見定めていくことになります。そして、その後も評価経験を積む中で進化し続けるものと考えています。情報公表の徹底透明性の担保公表状況チェック教育水準向上専門分野別評価内部質保証大学認証評価委員会/意見申立審査会ポートフォリオ評価チーム基準1法令適合性法定10項目内部質保証システム基準2水準向上選択的項目モニタリング活動基準3特色進展選択的項目共有と学習特色ある活動法人評価書面評価ポイント重視評価内部質保証ルーブリック客観性・公平性の担保実地調査参加型評価評価結果情報提供ポイントとなる重要情報評価結果案フィードバック・ノート図2※1「地方自治体の政策ビジョン実現のための公立大学の積極的活用に関する調査研究」(2013年度)http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1347638.htm※2「公立大学法人評価に関する調査研究」(2014年度)http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1357541.htm評価基準と評価システム

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る