カレッジマネジメント220号
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51リクルート カレッジマネジメント220 / Jan. - Feb. 2020阪秘書ビジネス専門学校を、履正社学園コミュニティ・スポーツ専門学校に改称したことです。大手のビジネス系専門学校がこぞって大阪に進出してきたのです。閉校の危機でしたが、スイミングスクールとフィットネスクラブを経営していたのがここで活きてきます。既に指導者のリソースを活かし、経理学校でフィットネスクラブのフロントスタッフを育てる授業や、正課のサッカーコースを開講していたため、経理学校をスポーツの学校へ切り替える決断をしました。始めてみると、トレーナーになりたいという学生が増えてきました。そこで、文科省が管轄する日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格を取得できるようなカリキュラムの構築と教員の配置に取り組みました。さらにトレーナーの多くが、鍼灸師や柔道整復師の医療系国家資格を持って活躍しているケースが多いと分かったので、トレーナーと医療資格を同時に取れる認可基準を満たそうと動き出しました。2002年に医療専門課程に鍼灸学科と柔道整復学科、2005年に理学療法学科を設置。現在は競技スポーツ(4コース)、医療(3学科)、トレーナー(2コース)と、3分野の学科・コースを展開しています。なかでも「医療+アスレティックトレーナー」など、分野を組み合わせ学べる「ダブル・ラーニング制度」は、別々に履修するより授業料が大幅減免、3、4年で卒業できるとあって費用対効果も高く、本校の強みになっています。その後、医療系の教員達から、校名に医療とつけてほしいとの声が高まり、2008年、履正社医療スポーツ専門学校に校名を変更しました。2017年には緑豊かな箕面の地に履正社スポーツ専門学校北大阪校を開校し、現在、十三、茨木、箕面の3キャンパスで、815人の生徒が学んでいます。日本初の「スポーツ特化型 語学学校」2020年4月、本校は日本で初めて、スポーツに特化した語学を学べる高等教育機関として「スポーツ外国語学科」を新設します。これは、グローバル化するスポーツの現場で生きていける人、“スポーツ・イングリッシュ・パーソン”を育成する、スポーツ特化型語学学校です。スポーツの高度な専門知識・技術を身につけている本校の生徒に、もし英語が加われば、世界に羽ばたく尖った人材になれるのではないかというのが着想です。実際に海外で活躍する人達に話を聞いてみると、「監督の英語が分からないアスリートは契約できない」「日本のトレーナーのマッサージや医療技術はレベルが高いのに、英語ができないので世界が優秀さに気づいていない」など、潜在的なニーズがあることが分かりました。「スポーツの専門スキル+語学力」で、充実した教育ができるのではないかと思いました。カリキュラムを監修するのは、元ベルリッツ・ジャパン副社長のウーリッヒ・クルツ氏です。スポーツ外国語学科には、デイタイムコース(昼間部3年制)と、イブニングコース(夜間部2年制)があり、デイタイムコースは2年次に1年間の海外留学が必修となります。留学中は、主にベルリッツが運営する語学学校「ELS」に入学し、アメリカの各大学内に併設された学校で、レベルに応じたきめ細かい語学学習カリキュラムを学ぶことができます。スポーツ×医療×トレーナー×語学力2022年には創立100周年を迎えます。思えば履正社の歴史は、時代のニーズに応えた挑戦の歴史でもありました。経理から始まり、近年はスポーツをコアに領域を拡大してきました。今後も「スポーツ専門資格×医療国家免許×アスレティックトレーナー資格×語学力。夢を語る学校」を新たなキャッチフレーズに、スポーツと医療の分野に貢献する人材を育成していきます。専門学校は、将来を考えている学生にとって「なりたい自分になれる」位置づけにある教育機関です。履正社に来れば、自分の将来が明確になってきたと思える学校であらねばならない。今後も「履正不畏」に磨きをかけ、生徒の自己実現や充実を通じて、共に成長していきたいと感じています。

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