カレッジマネジメント220号
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意識と肉体の連動  キャンパス内に広がる陸上競技場に集合してくれたのは、九州共立大学の陸上競技部のメンバー達だ。200名を超える部員が一堂に会するエネルギーは圧巻だ。この部から世界陸上に出場する選手を輩出する等、伝統と実績を誇る。現在、男子主将を務めるのが中川達斗さん、女子主将が村上南帆さん。監督からの任命で大役を受けて、競技面でも部員を引っ張っていく存在である。「目標は来年9月に開催される全日本インカレ(日本学生陸上競技対校選手権大会)において、優勝できる選手がたくさん出るようにしたいです。陸上競技は多種目あるので、大きく4つのブロックに分けています。投てきブロック、跳躍ブロック、短距離ブロック、中・長距離・競歩ブロックがあります。日常的な練習は各ブロック長がリーダー役を担っています」と中川さんは語る。「この部は明るく楽しい雰囲気ですが、楽しいだけではなく、各自が掲げた記録の目標を達成するよう、〝当たり前の向上〞ができることを心がけています」と村上さんはリーダーとしての想いを話してくれた。中川さんはハンマー投げ、村上さんは走り幅跳びの競技者として、それぞれの記録にチャレンジしている。「ハンマー投げでは、7.26㎏の重さを全身の回転で投げるので、ウエイトトレーニング等をしているときでも技術的な面と連動させていくように常に考えて取り組んでいます」という中川さん。「走り幅跳びは助走の流れから始まり、跳躍から着地へと一連の流れが大切です。私自身は最初の一歩目で決まる感覚があるので、それを大事にしています」という村上さん。種目は違っても共通することは、常に考えながら意識を持って体を動かすことにある。陸上競技は個人競技であり、一人ひとりの成長が記録という数字になって表れる。そのために「意識と肉体の連動」を常に心がける。その彼らの想いが発揮されれば、目標である大会での優勝、そして一人ひとりが掲げた記録達成という夢がカタチになるはずだ。 (写真・文/西山俊哉)学生のリーダー九州共立大学 陸上競技部当代当代Vol.81中川達斗 さん (男子主将)(スポーツ学部スポーツ学科3年)村上南帆 さん (女子主将)(スポーツ学部スポーツ学科3年)

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