カレッジマネジメント221号
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37リクルート カレッジマネジメント221 / Mar. - Apr. 2020育環境も大きく変わってきた。保護者が高校生だった時は、学校外の学びの場といえば塾かラジオ・テレビくらいであったと思う。一方、現在の高校生は高校だけでなく、学校の枠を越えた活動を企業・行政や団体が支援する環境整備が進んでいる。都道府県の枠を越え公立高校へ進学する地域留学、「ディスカバ※2」のように新しい自分を見つけるための非学校的学びの場、やりたいことを実現するために自ら資金調達するクラウドファンディングなど、“自分のやりたい”を大切に、やったことのないことにも挑戦しやすくなっている。様々な人と交わりながら、自分にとって未知のことにチャレンジすることによって『情報編集力』も高まっていくのではないだろうか。これからの社会は何が起きるか分からないからこそ、「自分は何ができるようになるか」「社会にどんな貢献ができるか」といった自分の可能性をワクワクした気持ちで柔軟に考えられる人材が求められている。非学校的学びの場(カタリバ、ディスカバなど)クラウドファンディングスマートフォンSNSオンライン学習ラジオ・テレビ予備校・塾地域連携海外留学(トビタテ!留学JAPAN)起業家教育プログラム(経済産業省)予備校・塾Webリアル保護者の高校生時代共働き世帯※1現在の高校生知識・技能の「習得」と「再生」 【情報処理力】(早く効率的に答えを求める力)知識・技能の 「活用」 【情報編集力】(思考力・判断力・表現力)大学進学率必要な資質社会環境高等教育環境47.8%(1990年)24.6%(1990年)67.0%(2018年)53.7%(2019年)※1 厚生労働省「厚生労働白書」 1.4倍2.2倍高校全日制地域留学全日制国際バカロレア通信制(90校)通信制(253校)高校※2桜美林大学が運営する、高校生のキャリア支援を目的としたプロジェクト図表6 高校生とその保護者世代の環境と必要な資質の変化図表5 社会環境の変化とキャリア観Volatility 不安定性Uncertainty不確実性Complexity複雑性Ambiguity曖昧性これまでの社会単線型複線型これからの社会Photo by Tom Barrett on UnsplashPhoto by Onur K on Unsplash

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