カレッジマネジメント221号
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40リクルート カレッジマネジメント221 / Mar. - Apr. 2020グローバルと地域創生を使命に創立1946年愛知県豊橋市に創立された本学は、今年で創立74周年を迎えました。前身は1901年に中国の上海に設立された東亜同文書院(1939年に大学)で、最後の学長を務めた本間喜一(初代最高裁判所事務総長)が中心になって東亜同文書院大学をはじめ中国大陸・台湾・朝鮮半島にあった日本の多くの高等教育機関の教職員を結集し、創立したのが愛知大学です。建学の精神は、戦争への反省に基づき「世界文化と平和への貢献 国際的教養と視野をもった人材の育成 地域社会への貢献」の三本柱です。豊橋の地に設置したのには大都市偏重から地方分散をめざし地方の学問文化の振興を図るという考えがありました。今でいうグローバリゼーションと地方創生の観点を70年以上も前に発想した点は、きわめて先見の明があったといえるでしょう。こうして本学は中部地区唯一の法文系旧制大学として誕生し、新制大学移行を機に法経学部と文学部を設置しました。現在は7学部、短期大学部、大学院6研究科、法科大学院を擁し、15万人ほどの卒業生を輩出しています。二本柱「国際教育と地域連携」+フィールドワーク教育の特徴は、建学の精神を踏まえて国際教育と地域連携に重点を置いた教学組織配置、そして充実したフィールドワークや体験学習にあります。国際教育では、東亜同文書院時代に培った中国やアジアとの強い関わりを生かし、1997年に日本で唯一の現代中国学部を設置しました。一番の特徴は、“現地主義教育”と呼ばれる密度の濃い実践教育です。1年次の中国語習得ののち、2年次には中国人留学生を除く全員が中国・台湾・マレーシアに留学し4カ月間中国語等を集中的に学習し、3年次には約2週間の現地調査(フィールドワーク)や現地インターンシップを体験します。1998年には英語力と国際教養を備えた人材を育成すべく国際コミュニケーション学部を設置し、欧米・アジア諸国での学生フィールドワークを実践しています。その他、法学部、経済学部等も海外のフィードワークに取組んでいます。地域連携では、2011年に設置した本学で最も新しい学部、地域政策学部が先導しています。正課授業の中に実践的な地域交流を伴う体験的学習を取り入れたのかわい・しんいち氏1951年生まれ1975年東京大学教養学部国際関係論分科卒業1983年東京大学大学院社会学研究科国際関係論専攻博士課程満期退学1990年外務省専門調査員として在北京日本大使館勤務1992年愛知大学経営学部助教授1995年愛知大学経営学部教授2009年愛知大学経営学部長2011年愛知大学副学長・短期大学部副学長2015年愛知大学学長・短期大学部学長学校法人愛知大学理事長国際教育と地域連携を特色としたとがった大学を目指す学校法人愛知大学 理事長愛知大学 学長川井 伸一
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