カレッジマネジメント222号
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22リクルート カレッジマネジメント222 / May - Jun. 20202020年の今年、創立100周年を迎える昭和女子大学。昨年米国テンプル大学ジャパンキャンパス(以下TUJ)を世田谷キャンパスの敷地内に迎え、「スーパーグローバルキャンパス」として新しい時代へのスタートを切った。国籍、性別、年齢が多様な学生との交流によって、ダイバーシティや英語の修得等を促進し、グローバル人材の育成を目指していく。日本とアメリカの大学の学生が同じキャンパスで学ぶというこの先進的な試みは、国内外の注目を集めている。昭和女子大学はこれまでもグローバル教育の環境づくりに力を入れてきた。1988年に米国ボストンに「昭和ボストン」校を設立、2006年には英国教育のブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和を敷地内に開校している。坂東眞理子理事長はこれからの女性にこそグローバルな視点での学びが必要であるという考えのもと、昭和女子大学のさらなる国際的な環境づくりを進めてきた。テンプル大学との提携もその一環だ。「女性は男性が作ってきた領分で戦うのではなく、人材がまだまだ少なくこれから成長する分野で戦っていく力が必要です。日本だけにこだわらず、世界を舞台にすることが、女性の活躍の場を広げることにつながるのです」(坂東理事長)。「スーパーグローバルキャンパス」が発足して約半年。大学では融合をより効果的にするためのプログラムが実施されているが、特にダブルディグリー・プログラムの推進に力を入れるという。TUJとのダブルディグリー・プログラムでは、ここ世田谷キャンパスで日米2つの大学の学位が取得できることが特徴で、昭和女子大学の5年間の授業料で学位が取れるだけでなく、海外滞在費もかからないという経済的利点は大きい。また、両学生達が協働するプロジェクトも複数進行している。「世界食堂」と名づけられたプロジェクトでは、学食のメニューを一緒に提案することで食を通じた文化の相互理解の場となっている。また、両校の学生が都内の美術館を見学して交流を深める企画なども複数回企画されている。世界60の国や地域から集まった約1500人のTUJ学生が昭和女子大学キャンパスに現れたことで、学生生活の中でも新しい化学反応が起き始めている。例えばキャンパス内で英語を耳にする機会が増える。食堂で違う国の人から話しかけられることもある。そんな日常の変化も坂東眞理子理事長・総長02000400060008000100001200014000201920182017201620152014201320122011201020096,4937,5237,3777,9919,42010,99111,32311,45013,07912,07612,993(人)(年度)志願者数の推移異文化との融合KEYWORD3昭和女子大学 スーパーグローバルキャンパス日米の大学のリアルな融合でキャンパスの日常生活からグローバル体験を可能に世界を舞台に活躍する女性を育成するスーパーグローバルキャンパスでダブルディグリー・プログラムを推進学生はもちろん教員の交流も進展

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